記事
飲むヒアルロン酸は効くのか?
公開. 投稿者:免疫/リウマチ.この記事は約1分22秒で読めます.
1,473 ビュー. カテゴリ:ヒアルロン酸
ヒアルロン酸の医療用医薬品といえば、ヒアレインである。
ヒアレイン点眼液。
ヒアレインの内服薬は無い。
関節に直接打つヒアルロン酸の注射薬は存在する。
ヒアルロン酸の話をするには、グルコサミンやコンドロイチンの話もしなければならない。
いずれも軟骨の成分。
軟骨がすり減ることで起こっている関節痛には効くような気がする。
ひざ痛、腰痛などの関節痛は、痛み止めによる対症療法がおこなわれるが、長期にNSAIDsなどの痛み止めを飲めば、胃や腎臓などへの副作用が懸念されるし、湿布も70枚制限がされるなど、処方が制限されてきている。
手術をすれば治るという確証もなく、逆に悪化する恐れも秘めている。
わらにもすがる思いで、ヒアルロン酸、グルコサミン、コンドロイチンなどのサプリメントに頼るのだろう。
これによると、グルコサミンやコンドロイチン硫酸はほとんど疼痛抑制効果(WOMAC指標で20%痛みを軽減する割合)は見られないという結論でした。しかしながら、このスタディではプラセボ群でも半数以上の患者に痛みの軽減があることになっています。
私は、これが現在の変形性関節症研究の限界であると思います。すなわち、重症度や治療効果を客観的・定量的に評価する基準が曖昧であるということです。もし画期的な治療法が開発されたとしても、それをエビデンスとして評価する尺度が存在しないということです。変形性関節症治療薬開発のためには、骨粗鬆症における骨密度測定に匹敵するような正確な評価基準の開発が焦眉の課題といえます。変形性膝関節症などに市販の飲むヒアルロン酸は効果があるのでしょうか
プラセボでも50%以上に痛みに効果があり、セレコックスでも70%程度。
副作用のリスクを考えた場合、プラセボ程度の効果しか得られなかったとしても、ヒアルロン酸などで紛らわすことに意味はあるのかも知れない。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
そんな薬剤師には、m3.com(エムスリードットコム)の、【PR】薬剤師のための「学べる医療クイズ」がおすすめ。