パワーボムと骨折で松葉杖と秋田犬 | あきたこまちを送料無料で産地直送

パワーボムと骨折で松葉杖と秋田犬

毎朝一番に秋田犬のアメを散歩している。3月でまだ寒い日もあり、日中に溶けた道路の雪が夜間のマイナス気温で氷になりそこに新雪がうっすらと積もった。朝一番にアメを散歩していると道路がアイスバーン状態で犬も滑っている。秋田犬にとっては初めてのアイスバーンなので滑るのも無理はない。子犬はまだ3か月になっていないしワクチン接種の年齢でなく病気感染予防のため散歩も遠出せず家の周囲の道路をぐるぐる回るだけなのだ。道路も一部が滑りやすいアイスバーン状態だが他は大丈夫。いつもどおりにアメと散歩していると突然私の体が宙に舞った。踏み出した足が前方に滑り上に上がっていく。相手から押されて後ろに倒れる場合は少林寺拳法の後受け身技だが、この場合は柔道の受け身で道路に背中から落ちると同時に両手を地面をたたいて衝撃を和らげようとしたが後頭部にも生まれて初めての衝撃が来た。アスファルト道路に氷の幕が張った上にうっすらした新雪のかたい地面だ。初めての後頭部の痛みとともに、プロレス技のパワーボムはこんな感じで、さらに昔のプロレスラーは身長も体重も重いのでこの技くらった川田選手が失神して動けなくなったのもわかる気がした。相撲でも頭部が前からあたる分には衝撃に強いが、柔道の大外刈り、小川直哉選手のSTOで藤原喜明さんがKOされたのも人間の頭部は後ろからの衝撃に弱いからだ。すぐに立ち上がったが後頭部が痛い。悔しくて負けず嫌いの私は新雪でどこがアイスバーンかわからない同じ散歩コースをアメと一緒に一周した。無事に一周して、やったぜアイスバーンに勝ったぜ、とささやかな自己満足を得た。事前に秋田犬を飼っている知人から冬のあさイチの散歩はスパイク付きの長靴をはいた方がいいと言うアドバイスを甘く見ていた。

 その夜、息子は家の柱の角に足の小指をぶつけて痛がっていた。よくあることだが痛みがひどい。翌日病院に行くと見事に骨折していて松葉杖になり帰ってきた。不幸中の幸いなのはこれからしばらく春休みなことだ。外でアメのリード外して自由にしていると松葉杖で片足に包帯を巻いている息子がひょこひょこやってきた。アメは初めて見る包帯に興味あるようで突進して包帯に噛みつこうとするので息子の悲鳴が聞こえるのであった。