「こちトラでおます」「わいはバイでんねん」 | BOOTS STRAP 外国語と ゆかいな哲学の館

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ありふれた日常を考察する
<芦屋・三宮>

「ウソから出たマコト」なる諺がある。
つい大風呂敷を広げて発言したことが、意外なことにそのまま成就することがある。
スポーツ選手が時々そのような強気発言をすることがある。
我が記憶にあるものは、柔道の阿部一二三選手が、
まだオリンピックで勝利もしていないのに「オリンピック4連覇」
などというものを公言していた。
せめて、一度オリンピックで金メダルを取ってから発言すべきと思ったが、
これは「マートン・テーゼ(Merton Thesis)」と呼ばれる理論から言えば、理に叶っているものらしい。
この理論は、20世紀の社会学者ロバート・マートンが提唱した考え方。
闇雲に口から出まかせにしたものが、現実となって現れるというもの。
それは「予言の自己成就」と呼ばれるもの。
気合いがそうさせるのか、意志がそうさせるのか、こういった事実は往々にしてある。
そう言えば、1963年にリリースされたジョーン・バエズ(Joan Baez)の曲に
"We Shall Overcome"というのがあった。邦題は「勝利を我らに」。
この歌詞のほとんどは、We shall overcome. (我々は勝つんだ)という言葉ばかり。
ジョーン・バエズ(Joan Baez)
こういった不動の姿勢が、自己実現につながるものらしい。

いい場合は、それで「自己成就」となるが、これとまったく逆のものがある。
たとえば、「あの銀行、危ないそうだよ」
という根拠のない憶測で言った言葉が、それを聞きつけた預金者があわてて殺到して引き出しパニックが起こった事がある。
これも、「マートン・テーゼ」と呼ばれる理論の一つでもある。

最近アメリカのニュース誌ワシントンポスト紙で
日本では「もしトラ」という言葉が流行していると取り上げられていた。
もしトランプが大統領になったら大変だ、という心境を語ったもの。

「もしトラ」にしても、「もしバイ」としても、どちらも歓迎されたものではない。
この辺りがホンネなのだが...。

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<了>