極めて簡素化された通知に何が何だか迷ってしまう。
厚生労働省医薬局総務課が25日付で「新型コロナウイルスの感染拡大に伴う薬局及び医薬品販売業に係る特例的措置関係事務連絡の廃止について」の事務連絡を発した。
早速、内容を確認するが今までの事務連絡の見出し(タイトル)の13項目が示されているだけで、その詳しい内容はあらためて検索が必要だ。
これが薬局の現場に流れてきても何が何だか混乱しそうだ。
どこかが分かりやすく概略を伝えるところが欲しい。
例えば「『新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた薬局及び医薬品の販売業に係る取扱いについて』(令和2年4月24日付け厚生労働省医薬・生活衛生局総 務課事務連絡)」がある。
事務連絡はこれだけだ。
こんなのが13である。
内容は自分で確認しろと言うことのようだ。
これはコロナ禍において医療機関から処方箋がファクシミリ等で送られてきた場合の対応である。
処方箋の原本が手に入るまでの“みなし調剤”が認められている。
さらに電話による服薬指導も可となっている。
その場合は初回からでもオンライン服薬指導が可能とされた。
これが廃止となる。
これからのオンライン服薬指導は顔が見える仕組みが必要になる。
次に「『新型コロナウイルス感染症流行下における薬局での医療用抗原検査キットの取扱いについて』(新型コロナウイルス感染症対策推進本部、医薬・生活衛生局総務課連名)」ではわからない。
同じくコロナ禍では医療用抗原検査キットを薬局で販売できることになった。
4月からは、これも出来なくなる。
今月末までの在庫分に関しては来年の3月31日までは販売可能だそうだ。
ところで「連携強化加算」の要件の中に「新型インフルエンザ等感染症等の発生時に必要となる様々 な種類の医薬品及び検査キット(体外診断用医薬品)を取り扱うべきであること」とあったが、医療用抗原検査キットと検査キット(対外診断用医薬品)とは別ものなのか。
薬剤師モドキの私には理解に苦しむ。
とりあえず用心のために在庫しておかなきゃ。
どちらにしても、あれだけ騒いでいた新型コロナウイルス感染症の猛威は去ったような感じである。
今思うと何だったんだか。
それにしてもわかりづらい事務連絡である。
厚生労働省も働き方改革で簡素化しているのだろうか。
やる側の立場ではなく、やらせる立場としての”やりました”で満足されては困る。
やる気があってもやれない。
そして、現場が混乱しないように分かりやすく解説してくれるところがあると助かる。
そんな淡い期待などしていられない。
世の中はサバイバルで”食うか食われるか“の奪い合いが起きている。
”顔で笑って、バッサリ斬る“のが仲間内だ。