文化祭にて手話部発表 | 難聴ブログ もしも願いが叶うなら

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10月も終わり近づき、風が冷たく感じる季節となりました。

先週、子供の通う学校では文化祭がありました。

1日目は全校生徒の各クラス別合唱発表があり、

2日目は部活動別、委員会別発表がありました。

 

息子は美術部なのですが、入部早々でほぼ幽霊部員化…。

部活動では、どんな絵を描いても良いものの、

水彩画や油絵のような、いわゆる絵画的な物と言うより、

ほぼアニメや漫画系が強い活動なので、どうやらイメージが違ったらしいです。

文化祭のポスター、パンフレットの表紙や挿絵、絵の作品展示がメインでした。

 

娘は手話部に入部しました。

親や兄が難聴者である事で、考えるところがあったのかと思いきや…

活動回数が月に1~2回、他部活動に比べると毎日のように活動があったり、

休み中に活動があったりしないのが決め手だった様子。

部活と言ったら、毎日練習、時には悔し涙を流し、時には嬉し涙を流す、

そんなスポ根なイメージが自分の中には強く、

何だか理由が青春じゃない!と思いつつ、

部活に手話部があるのも珍しい気がします。

 

手話部の発表は、GReeeeNの「キセキ」、秦 基博の「ひまわりの約束」を、

ステージ背後に歌詞が映されるスクリーンと共に、

楽曲に合わせて歌いながら手話で発表。

「キセキ」の歌詞は手話にすると難しいらしく、

部活動の時に指導に来て下さる手話講師の方がアレンジしてくれたようです。

「ひまわりの約束」は、今回の合唱発表課題曲でもあったようで、

最初に歌詞の一語一語を手話で表現(スクリーンでポージングが出る)、

見ている生徒と共に繋げた練習をした後、楽曲に合わせての発表内容でした。

 

文化祭が近まり、活動回数の少ない手話部も活動回数が多かったですが、

文化祭役員でもあったので、部活練習に参加出来ない日もあり、

家でも発表曲の手話動画を検索して見ながら頑張って練習していました。

本番では何箇所か失敗したと悔しがっていましたが、

手話部の練習様子は他の部活をしている友達にとても楽しく見えたそうで、

編入部を考えている友達もいるようです。

 

手話をする方みんなが、楽しそうだから覚えたわけではなく、

必然的な場合や必要になって覚える方もいます。

経験を機に、仕事を機に、何かを感じ覚える方もいます。

一緒に会話が出来る人が増える事、通じる事が嬉しく思える部分もあり、

そんな気持ちが交錯して複雑な思いはあると思います。

手話を見てすぐにその内容がわかるようにはなりませんが、

聞こえる者には不必要な言葉、聞こえない者だけの言葉、

そう言う切り分けをせずに感じてくれたんだなと思いました。