東京回想、文学編。

隅田川の流域にある文学歴史美術系のネタを拾いながらほぼ2Kmずつ進んでいくという記述である。

今回は隅田川右岸の10回目。
荒川遊園あたりから先へ進む。

箇条書きで短く書く。

・日刊スポーツ印刷王子工場、読売新聞東京北工場等。
荒川遊園の少し先が、日刊スポーツや読売新聞の印刷工場。
この場所は20世紀まではキリンビール東京工場で、その前の1953年以前は東洋紡の紡績工場のあった場所である。
このあたりの大きな敷地は、たいてい隅田川の水運・水利を利用した工場跡地なのである。

・石神井川河口と首都高速中央環状線橋梁
ビール工場跡地の先が、石神井川の河口でその上に首都高速中央環状線橋梁が通っている。
どちらも、地上からは接することのできない水路、構造物である。

・北東への右カーブ。
石神井川河口あたりで、それまで西に向かっていた流れは、大きく右ターンして、北東に向かう。

・豊島橋。
北東に進む流れの途中に、豊島橋がある。
以前はもう350mほど上流に木橋がかかっていたのだそうだ。
まあ、このあたり全体が荒川開削により地形が変わり、今の形になったのが、対象の終わり。
その頃、かかったらしい。
昔の日活の吉永小百合映画を見ていたら、このあたりが舞台になっていて、その木の橋も映画に映っていたのである。
今の場所には1960年に新しい橋が架かっていたが、木橋も1967年までかかっていたとか。
今の橋は、2001年完成である。

今回も文学がらみがほとんどなくなってしまったが、さて、このあたりで2Km来ているようだ。

また次回である。