日本の気候が変わってしまいました。
豪雨や空梅雨など、局地性が高い気候は温暖化の
影響を否定できないのではないでしょうか。
住宅環境のなかで、住宅自体の様々な性能が重要ですが
日本人は周辺の緑を上手く利用して快適な暮らしを送ってきました。
都市の中でも少ない緑を有効に活用しようという試みが
様々に工夫されています。
これはマンションの玄関周辺の植栽の事例ですが
アジサイの中にステンレスの送水管が見えます。
マンション火災のときに消防車がホースを繋いで
マンションの中の消火設備に水を送るものです。
普段はあまり使われませんが、アジサイのように大きな木に
ならない植栽で隠しています。
消火活動の邪魔にはならず、機械的なステンレスの金属色を
柔らかくしてくれます。
RC造の共同住宅でも、屋上、テラスを植栽して、森のように豊かな
緑をつくっています。
敷地の隙間を有効利用して植えられた緑は、力強く建物を
覆ってくれます。
夏の暑さを和らげてくれます。
屋上やテラスだけでなく、壁面も緑化されています。
街路樹が植えられる巾の歩道でない場合でも
緑を楽しむことが出来ます。
都市の緑化は様々に試みられていますが
落葉樹の枯れ葉や、花びらなどが周辺の道路や
雨樋などに影響を与える場合もあります。
管理や近隣との協議などを丁寧に行うことが必要ですが
そのような緑を介したコミュニティーが新たに生まれ
街づくりに繋がるきっかけになればよいのではないでしょうか。