107 『Rのつく月には気をつけよう』-石持浅海 | おかのうえまで

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そんな感じで、ゆっくり
書評書いていきます。

『Rのつく月には気をつけよう』
石持浅海



発刊 2010年
出版 祥伝社文庫


昔からお酒は大好きで、
浴びる様に飲んでいました。
どうにかやっとおいしいお酒をわかって飲む、
に近い事が出来ていると…自分では思っています。

今回は石持浅海さんの『Rのつく月は気をつけよう』
推理小説家の石持さん、私は初めての作家さんでした。
オシャレな装丁の中に並ぶのはお酒…
お酒飲みたいなーなんて思いながらの帰宅途中に買った1冊です。

本作はミステリーの短編なんですが、
酒飲み話の中だけで始まって完結するミステリー。
もし映像化したらほとんど宅飲みのシーンです。

大学時代の友人3人と毎回違う1人のゲストが集まって、
テーマの肴とそれに合ったお酒を囲みながら飲む飲む。
表題作の「Rのつく月は気をつけよう」はカキとウイスキー
日本酒とぎんなんとか、ブランデーとカリっカリのパンケーキとか
もう泡盛と豚の角煮とか最高すぎる!
美味そう!お酒飲みたい!
そんなお酒と肴のテーマに合ったミステリーが展開するから、
余計に美味しそう!お酒飲みたい!

3人のうちの1人の長江が、
ゲストのちっとした話から感じた違和感を突き詰めて、
その話の中の深層を予想していく。
中々予想外な話もあって、
こんな飲み会なら参加したい!

でも、私は飲みながら話してたら
「あっ、これ違う話だ…まぁ良いか」とか、
結構適当に話しちゃうから長江につつかれまくるだろうなぁ…
適当すぎて、さすがの長江も深層には辿り着けないはず…

食べ物の美味しそうな雰囲気も、
登場人物の会話も、
終止雰囲気の良い小説で、
ゆるやかに終わるかと思いきやラストもひとヤマあったりして、
オシャレにきめてくれる1冊です。

あー、お酒飲みたい…
では、次回!

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