今日は私の HF のバンザイ・アンテナの話しです。
実は雨が降るとちょっと困ったことになるんです。アンテナの同調周波数が下がって、SWR が 7 近くに上がってしまうことがあるんです。これでは、電波を発射することはできません。
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先日の宇宙天気により、電波の状態が悪化し、無線機が故障したかと思うほど受信できない日がありました。さらに、昨日の雨により、屋根に設置されたクリエート・デザインの V 型アンテナが影響を受けました。
雨水がアンテナのエレメントに付着し、SWR が上昇しました。そのため、無線機のオートチューナーでの調整が間に合わず、本来 100 ワット出力可能な送信機が数ワットしか出力できない状態になりました。
アンテナアナライザーでの調査により、特に 7MHz 帯と 14MHz 帯が大きく影響を受けていることが判明しました。
雨の滴が原因で同調周波数が 100 Hz 下がり、7MHz 帯が 6.9MHz 付近に変動しました。これにより、7メガ帯の SWR が非常に高くなり、アンテナの機能が著しく低下しました。
V 型アンテナは屋根上に設置されることが多く、特に 7MHz や 14MHz 帯では短縮率が高いため、SWR のカーブが急であり、わずかな周波数の変動にも敏感です。
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さて、なぜこのような状況が生じるのでしょう。
雨滴がアンテナのエレメントに付着することにより、アンテナの長さが実質的に延長されます。これにより、アンテナは本来の周波数よりも低い周波数で同調するようになってしまいます。さらに、雨水は電気を通しやすく、アンテナのインピーダンスも変動して、設定値との不一致が生じてしまいます。
その結果、雨の多い時には私の V 型アンテナの性能は大幅に低下して、使用不能の状態に陥ってしまいます。
しかし、今日は晴天で、今しがた SWR を確認したところ、状態はすべて元通りに戻っていました。
やれやれです。