古くからパソコンを使っている方なら知っていると思いますが昔はカナダのMatrox Graphicsの製品が人気で多くのシェアを持っていました。
Millennium I→Millennium II→MillenniumG200→MillenniumG400→廉価版G450→G800失敗の産物MillenniumG550→社命をかけた起死回生のParhelia
と転がり落ちるように失敗を重ねコンシューマ市場から撤退。Windows NT4.0+Millennium Iの頃から得意だったマルチモニターに傾倒し現在まで生きながらえています。
蛇足:
G800はG550のチップを2個組み合わせて高速化したボードになるはずだったそうですがなかなか発売されないので仲間内ではUSO800と揶揄されていました。当時は3dfxのマルチGPUボードやRADEONの前シリーズのRage Fuly MAXXというものもありましたのでMatroxがその路線に舵をきったのは正常な流れでしょう。関係ありませんが当時秋葉原にはオウム真理教のパソコンショップがあってG200を探しにそのお店に迷い込んでしまったことがあります。店員=信者の適当な説明がいまでも耳に残っています(笑)。
蛇足終了:
が、マルチモニターのHPを作っていて調べてみると実はMatroxのマルチモニター機能は
他社のボードでも同じことができる
ことがわかりました。
暫定的にこちらで一覧にまとめています
http://www.multimonitor.jp/spec.htmlプロジェクター機能についてはMatroxはOverlapしかできませんが一覧にはありませんがNVIDIA Quadroの上位モデルなら
Blandingもできるみたいです。
※Overlapのみでした。
Matrox Edge Overlap
http://www.jmgs.jp/products/product/matro_m/NVIDIA Mosaic
http://www.elsa-jp.co.jp/multi_display/mosaic.html#poQuadroがシアター運用を想定してパワー重視の上位ボードに限定しているのに対してパワーの弱いM91xx系はターゲットが見えません(動くと使えるは別問題なので)。
まとめますとMatroxは
普通にマルチモニターを使いたい方には無用な製品かな。
理由は以下のとおり
・一般的に使うマルチモニター機能は他社コンシューマー製品でもサポートしている。
・つかオンボードグラフィックでも基本機能はサポートしている。
・業務用をうたっているのに保証期間が1年と短い(Quadro3年FirePro2年)。
・故に保証が1年の安いコンシューマー製品で代用できる。
・システム故障時の入手性が不安なら安いので予備を買い置きしておけばOK。
・つか同スペックの他社のコンシューマーモデルならM91xxと同じ予算で何枚も買えます。
・そもそもShaderが弱いのでVista以降では通常動作が快適かどうかあやしい。
・いまどきUIが英語のままって・・・。
・いまどきDirrectX9.0、OpenGL2.0って・・・。9.0は2002年なんだけど・・・。
・極力手間をかけずに利益の最大化を図るというメーカーor代理店の姿勢が透けて見えてなんか嫌。
・つか昔はそれでも日本語UIとかマニュアルとか日本独自デザインの箱とか手厚かったんだけどなあ・・・。
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