「廃校予定の公立中学が、全国レベルの優良
中学に変わった」②


彼は、この学校に足りないものを徹底的に
考えました。徹底的に考え抜いた結果、コミ
ュニケーションに問題があることを発見しま
した。
とは言っても、一般に言われているコミュニ
ケーションとは違い、大家族時代には自然に
養われていた「斜めの関係」の必要性でした。


縦の関係とは親や教師と生徒との関係。
横の関係とは、友達との関係。

上下関係や、当たり障りのないことしか
言わない、今の会話(メール等)の横の関係
では、決して得られることのない「斜めの
関係」を地域の大人たちを巻き込むことで
補えると考え、その活動に力を注ぎました。

その結果、廃校が決まっていた、学校の生徒
数百六十人だったのを、四百人に増やし、
(もちろん、廃校見直し)毎年学力を伸ばし、
昨年はついに1位になりました。

部活動も各部活が躍進し、全国大会、都大会
の常連校に成長しました。

優先事項は何かを考え、そこに全神経を注入
する。

この習慣こそが、ダメ中学を短期間で模範校
に変える奇跡を起こしたのです。 

現在、藤原さんは大阪府知事の橋本さんから
強力な要請を受けて、大阪府教育委員会の
特別顧問をされています。