「鉄道むすめ巡り2023」のデジタルスタンプ収集のため、滋賀県を走る近江鉄道に乗車。

 

 

八日市駅で一つ目のスタンプを獲得した後、本線に乗り換え、豊郷駅に向かいます。

 

 

辿り着いた豊郷駅は、駅員の常駐していない無人駅でした。

 

 

駅名標に使われているのは、鉄道むすめの「豊郷あかね」さん。

 

 

上りホームと下りホームで絵柄が異なります。

 

 
この駅を訪れた理由である「鉄道むすめ巡り2023」のチェックポイントは、ホームの時刻表が置かれている壁に貼られていました。 

 

 

こちらをスマホでスキャンして、

 

 

豊郷あかねさんのカラー版スタンプを獲得です。

 

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次の電車が来るまで、約1時間ほどの待ち時間。

 

豊郷駅の近くには、アニメ「けいおん!」の登場人物たちが通っていた学校のモデルであり、聖地巡礼の場所でもある小学校があり、多くの人々が訪れています。

 

 

そちらを訪れても良かったのですが、あえて今回は別の場所を訪問する事に。

 

 

豊郷駅から歩いて5分ほどの場所にあるのが、

 

 

伊藤忠兵衛記念館。

 

 

伊藤忠兵衛って誰…?

そう思う方も多いでしょう。

 

現在も日本屈指の大手総合商社である「伊藤忠」と「丸紅」の創業者が、この伊藤忠兵衛さん。

 

古くから近江商人が活躍してきた滋賀県で、初代の忠兵衛が会社を立ち上げ、息子である二代目が会社を発展させました。

 

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西暦2002年、初代の百回忌を迎えたのを記念して、明治時代に初代で建て、二代目の生家でもある旧邸宅を記念館として一般公開しています。

 

 

邸宅の各部屋を巡りながら、忠兵衛の歴史を説明する展示や写真、忠兵衛の愛用品などを観ていきます。

 

 
 
明治5年、大阪で繊維問屋の会社を作った初代忠兵衛は、「積極・機敏・合理」をテーマにした近代的な経営方針を打ち出します。
 
今では当たり前と思われる
・店員の権限と義務を拡大
・社内会議制度
・利益の分配(本部・店舗・店員)
・運送保険
・簿記と学卒の採用
・貿易業への進出 などを取り入れていきました。
 

 

アメリカや中国との貿易にも進出した忠兵衛は、本業と共に銀行・造船・製紙・貿易・保険などの事業も行い、現在の総合商社の礎を築いていきます。

 

 

初代が亡くなった後、17歳で二代目を引き継いだ次男は、若い頃から徹底した帝王教育を施されました。

 

特別扱いはされずに平社員から叩き上げ、現場の地方回りなども経験。

 

海外留学で国際感覚を磨き、帰国後は海外ビジネスを拡大していきました。

 

 

邸宅内にある様式のバスタブは、当時の日本では珍しいもの。

 

 

こちらは海外留学から帰国する二代目のために造られたという説があります。

 

 

海外から帰国した二代目は、紡績業に進出。

 

大正時代には輸出ビジネスに力を入れ、アフリカまで販路を拡大します。

 

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また、グループ会社の吸収合併によって、現在の伊藤忠商事と丸紅へと発展する礎を築いていきました。

 

 

記念館の中庭に建つ蔵には、展示物と共に、当時の邸宅で使われていたと思われる日用品なども保存されていました。