新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

自由民主党には危機感はないのか

2024-03-10 07:17:36 | コラム
自由民主党には「危機管理担当本部」が必要ではないか:

自由民主党は現在のように「何をしようかという宛てもないような混乱した状態のまま」で危機管理対策も立てずに過ごせば、故安倍元総理が指摘された「悪夢の民主党政権の3年間」の再来もあるのかも知れないかと、当方は一人静かに密かに危惧している。

最も危険に見えることは岸田内閣どころか、党が現状を変えることなく存続し続けられなくなりはしない危機にあるかと見える程「何処を、何を確りと纏めて党の体勢を立て直さなければならない」事態に直面しているのだ。即ち、「収支報告書不記載問題」を「裏金」と野党に追求され続け、マスコミに騒ぎ立てられることへの対応に汲々としているだけ」にしか見えないのだ。

これまでに岸田総理は後から後から浮かび上がってくる当面の課題にしか対応されず、自ら何か目新しいことに積極的に取り組む姿勢弥根本的な危機管理態勢が見えない点を、私は不安に感じてきた。もしかして「我が内閣も、我が党も危機に瀕してはいない」と確信しておられるのか。

この「収支報告書不記載(≠裏金問題)」への野党/マスコミ連合軍の構成に対処することに時間も体力も奪われているようでは、政治が前に進まず何ともならないのではないのか。この問題に堂々と決着を付けようとする毅然たる姿勢を示されないから、ウオールストリートジャーナルのランダース支局長に揶揄されるのだ。

問題はそこだけに止まっていない。政倫審に登場した五人衆だか何だか知らないが、皆が揃いもそろって責任回避の逃げの答弁を繰り返しているようでは、「あんな無責任な連中を信用して任せてきたのか。このままで良いのか」と失望と危機を痛感した。如何に辛抱強い自由民主党支持者たちでも(当方もその一人だ)改めて失望させられたのではないのか。当方は中でもCOVIDの最盛期から西村康稔担当大臣の醜い責任回避の態度を批判してきた。

要するに「誰も責任を取ろうとせず、認めようともせず、唯々下俯いて嵐が過ぎるのを待っているだけではないのか」なのである。私には岸田総理総裁も彼等も他の閣僚も、党の幹部たちも積極的に事態の解決に乗り出そうという姿勢を見せていないようにしか感じられないのが不満で不安だ。しかも、週刊誌報道などに「総理と茂木幹事長が対立関係に陥って、意思の疎通が停滞している」とあるのも、とんでもないことでは間違った状況ではないか。

「収支報告書不記載問題」や「派閥解消云々」などの案件に時間と精力を費やしてしまえば、彼等の振る舞い如何では、党どころか国家にも何らかの危機が生じるかも知れない事態なのではないか。マスコミも情けない者たちの集合体で、徒らに「4月解散」などと危機を煽ってみせるだけで、閣僚にも自民党員にも危機に瀕しかねないという警告すら発していないのだ。

海外に目を転じれば、アメリカでは「もしトラ」の時期は終わって「ほぼトラ」だとの観測が出てきた。岸田総理も今から対策を練られないと11月など直ぐにやってくる。ウクライナ支援策にしてもプーチン大統領の姿勢は変わらないだろうし、イスラエルのネタニヤフ首相は裏にイランがついていようともハマスへの攻勢を止めないだろう。中国では習近平主席が宗教まで締め付けを一層強化したとは、何となく末期的かと感じさせられるが。

そんな時期に政倫審に32名を喚問していても良いのかなと、つい疑問に感じてしまう。この案件にどのように対処されても構わないが、総理から「可及的速やかにこの懸案事項の処理を終えて、国家と国民の為の政治に専念いたしますから、暫時お待ちを」くらいの声明を出して貰いたいものだ。

明確に内閣として「どの方向をどのように何を目指すのか」を、我々国民に明示して、安堵感を与えて欲しい。それも出来ないようであれば「自由民主党が危ない」との危機感が高まるだけだ。


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