今の世のトウリの実・き | ラテックスは妄想中

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暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「ゲームなら

 セーブや巻き戻しで

 やり直せるけど

 

 現実だと

 分岐選択の度にひりつく」

 

 

学食の定食メニュー

今週は

人気ある栄養士が担当らしく

なかなかに

魅力的な献立なようで

 

「A定のオニオンスープと

 C定のクリームコロッケ

 B定の生姜焼きと

 D定のオムレツ

 …が

 ワンプレーとなら それ一択なんだが」

 

 

そもそも

定員数が決まっている

定食メニュー

 

食堂への入り口は

この場所以外にも

存在していて

 

ここを通る人が居ないから

食堂が空いているとは

限らない

 

悩んでる間にも

完売の危機…だというのに

 

昼近くの午前中

地下への階段手前

食堂の

メニューが書かれた

黒板の前で

 

学生が二人

 

 

時間的に

講義を受講していれば

授業中の現在

 

午後からの受講生か?

 

一年生…ではないな

現状真っ最中の講義

一年の必須科目だったから…

 

2年かな?

…いや 違うな

2年の3時限目は言語学

東部校舎の講義室だから

 

本部より遠い

ここ西部校舎の食堂に

時間的にも

わざわざ出向くだろうか?

 

だとすれば

3年?

…いやぁ…無いか…

話の内容が幼すぎる…

 

なら…

外部の人間?

 

食堂は

一般でも利用可能だったはず

 

ひょっとしたら

受験希望の高校生が

下見に来てるのか?

 

等と

 

クロスする

十字路の廊下

 

左奥の準備室

出た所から

 

2人の話声は聞こえてて

 

…居るな…

って程度に

意識しつつ

トイレに向かうため

地下への階段前で

彼らと

合流する格好で

 

その横を

通り過ぎる

 

足音で

彼らも

近付いてくる存在には

気付いていたはず

 

だからか

視線

 

遠慮なく

こちらを見てる気配

 

と共に

ぴたりと止まった

彼らの

会話

 

沈黙…

 

なんだ?

なにごとだ?

ってくらい

注目されてるよね?

って空気感

漂い始め

 

後頭部から

首筋に

 

刺さってくる

彼らの視線だろう

不快なベクトルに

 

緊張感

 

空間に…というより

自分の体の内側から

湧き始めて

 

空間の広さ

伝える足音を

 

そのリズムを

崩さないようにと

 

意識向けつつ

 

無遠慮な視線

しかとすることで

係わりを避け

 

彼らの他愛のない会話

復活するのを

 

その場を立ち去りつつ

 

背後に意識

向けてれば

 

 

「…の教員の…でポストが…」

 

自分の存在が

会話の流れ変えたか

 

噂話…のような話題

 

始まった背後の2人が

 

地下階段の前から居なくなるまで

 

あそこは通りたくないかも…と

 

 

トイレに向かう最中に

 

帰りのルートを

頭の中で

構想しつつ

 

彼らの視線

届かない位置まで来た

にも拘らず

まだ

気配が気になって

 

当初の目的場所

目前にして

急遽

上の階のトイレまで

足を延ばすことにした

 

 

  つづく