八幡山城(続日本100名城)  15 八幡堀 前編 | みどりの木のブログ

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前回の続きです。

今回は八幡山城の堀として開削された

八幡堀です。

 

江戸時代は琵琶湖と

繋がる堀でした。

 

江戸時代の絵図です。(上が北)

 

豊臣政権下の天正13年(1585年)、

四国征伐で軍功を挙げた豊臣秀次は

43万石を与えられ、近江国八幡山に

城を築き、城下町を開町します。

その際、琵琶湖畔を埋め立て、八幡

山周囲に八幡堀を開削します。

本能寺の変直後に焼失した、5Km

東の安土城の城下から商人や職人を

呼び寄せ、碁盤上に区切った城下町

に居住区を設けました。堀まで造り

安土城の上を目指したのでしょう。

堀の北側を武士、南側を町人の居住

区域とし、さらに、町人の居住区の

西を商人、北東を職人の居住区とし

ました。

 

Google地図です。

秀次は京都に行くとき、

大手道を降りて八幡堀で

船に乗って琵琶湖に出て、

京都に行きました。

 

Googleストリートビューより

下図①付近の太陽光発電パネル付近

が船着場跡と考えられます。

 

 

秀吉から秀次は自害に追い込まれ、

城下町は商家町として存続して、

近江商人により繁栄します。近江

商人は八幡堀の地の利を活かして、

地場産物(畳表、蚊帳、瓦、米、)

などを陸路や水路を利用して各地

へ搬出し、各地の産物を持ち帰り、

再び各地へ売りに行く「諸国産物

回し」と呼ばれる商法によって、

各地の産業振興にも貢献します。

また、近江商人の商売哲学「三方

よし(買い手よし、売り手よし、

世間よし)」は、他国での商売を

通じて生まれました。

 

八幡堀(全長4750m)は交通路

や生活の場として長らくその役目

を果たしてきましたが、生活形態

が変わりだした昭和30年代になる

と、陸上交通が主流となり、八幡

堀は市民にとって、忘れ去られた

存在となり、川ざらえも無くなり

下水を流したりして、蚊やハエの

発生源や、市民による不法投棄の

場所になり、ヘドロも溜まりまし

た。臭い匂いの公害源となります。

昭和40年になると、八幡堀に堆積

したヘドロは1.8mにもなります。

 

白雲橋③付近の1955年頃は(下が北)

堀の内側は武家屋敷でした。

 

③から④方向の現在の八幡堀です。

昭和30年(1955)頃は

 

1955年頃の八幡堀です。

(近江八幡観光物産協会より)

③から反対側は


現在の白雲橋の西側です

 

1955年頃の西側です。

 

地元自治会は衛生的観点から

署名を添え駐車場や公園等へ

の改修要望を市に陳情します。

お城の堀は埋め立てられる運

命にありました。

しかし、昭和47年に近江八幡

青年会議所が「堀は埋めた瞬

間から後悔が始まる」を合い

言葉に、全市民へ浚渫(しゅ

んせつ)と復元を呼びかけま

した。

青年会議所の清掃活動も始ま

ります。市民の共感を得て、

昭和57年(1982)に水緑

都市モデル地区整備事業の

指定地域に選定されました。

平成8年(1996)に水の郷

百選に選定 されました。

(国土庁)

 

今回はここまでで、次回後編です。

 

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