ねこ庭の独り言

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皇位継承危機意識のアンケート - 3 ( 世論誘導 ? )

2024-05-13 08:56:06 | 徒然の記

 女性天皇に賛成の理由と反対の理由を、一番多かったものだけ紹介しています。

  〈 女性天皇に賛成の理由 〉

     ・天皇の役割に男女は関係ない・・・・50%

  〈 女性天皇に反対の理由 〉

    ・男性が皇位を継承するのが日本の文化になっている・・・・45%

   ・皇族以外の男性と結婚して生まれた子が皇位を継ぐ「女系天皇」は、

    ・「賛成」「どちらかと言えば賛成」が・・・計84% 

 女性天皇と女系天皇については、日本の歴史を知らないと判断できないことが沢山あります。マスコミの報道が「東大社会科学研究所」や「日本学術会議」に所属する左系学者の主張だけで、保守系学者の意見を記事にしないため、国民には問題点が見えません。

 この問題こそ「両論併記」で時間をかけた報道にしないと、国の根幹を間違えることになります。ローマ法王に女性が存在しない事実があるのに、神道の頂点に位置される天皇が女性でないからと、皇室にだけ「男女平等」を持ち出して問いかけるアンケートは、基本から間違っています。

 「女性天皇」は過去におられましたが、次の天皇が決まるまでの繋ぎの役目がほとんどです。そうでない女性天皇は独身を通されましたが、こうした歴史の事実を説明せず、一枚のアンケートで結論を出そうとする姿勢がそもそも乱暴な話です。

 「第四十三代 ( 710年 ) 元明天皇から、第四十九代 ( 780年 ) 光仁天皇までの七代、70年間は都を奈良に置いていたので、奈良時代と呼ばれる。」

 「七代のうち、四代は女帝であった。一つの時代の半分以上が女帝というのは、注目すべきことである。」

 「ただし女帝孝謙天皇は、重祚して称徳天皇となられている。」

 紹介した文章は渡部昇一氏の『日本史の真髄』の一節ですが、この本にはなぜ女帝が続いたかの説明があります。また処女のまま女帝になられた称徳天皇は、みめ形の良い男僧に引かされ深い仲となり、皇位を譲ろうとされます。

 これが有名な道鏡事件で、和気清麻呂が命がけで働き、皇位を狙う道鏡を退けます。ご先祖がどれほどの苦難と苦労を重ね、「皇位の男系継承」を守られてきたのかをマスコミは説明しません。マスコミだけでなく、左系の人物が主流を占めている学界では、学者たちも日本の崩壊を望んでいる風があります。

 古代史に遡らなくても、敗戦後GHQの統治下にあった日本を考えるだけでも、「女系天皇」問題の根深さが見えてきます。繰り返しになりますが、日本に進駐してきた戦勝国軍 ( GHQ ) の目的はただ一つでした。

  日本が連合国、特にアメリカに対し二度と立ち向かえない国にすること

 このために彼らが実行した日本弱体化政策のメインが、つぎの4つでした。

   1.  日本軍の解体・・・「日本国憲法」制定で目的を達した

   2.  「皇室典範」改正・・・70 ~ 80年経てば、皇位継承者がいなくなることを狙い、11宮家を皇籍離脱させた 

   3.  財閥解体と「財政法」の改正・・・・巨額の戦費調達を不可能にした財閥解体と、戦時国債の発行を不可能とした「財政法」改正

       4.  GHQに協力する学者組織とマスコミの支援と保護・・・いわゆる「トロイの木馬」です。

 従って日本のマスコミと学者は、この流れを受け継いだまま現在に至り、GHQがした「日本弱体化政策」を国民に知らせず、「女系天皇」や「11宮家の皇籍復帰」問題について、碌でもないアンケート出して記事にします。

 「ねこ庭」では何度かこの問題を取り上げていますが、国民の多くはコロナ騒ぎや旧統一教会問題、パーティー券問題など、マスコミが次々と騒ぐ政争記事に心を奪われています。意地悪い見方をすれば、反日左翼勢力がマスコミと一緒になり、どさくさに紛れて「女系天皇」「女性宮家」を是とする方向へ世論を誘導しているとも言えます。

 歴史に無関心な人間からは、アンケートの問い掛け方次第で、求める答えが引き出せると言います。三千人の回答者は、全国のどこの地域から選ばれているのか、あるいは年令構成はどうなっているのか。もっと言えば、3千人の名簿はどこからどのようにして手に入れたのか。

 共同通信社が説明していませんので、疑問がいくらでも生じます。同社が恣意的に選んだ地域と、恣意的に選んだ人物から得たアンケートの集計だとしたら、信頼する気になれるでしょうか

 ここまでで記事の半分を紹介しました。残りは次回としますが、簡単に読み流してはいけない危険なアンケートということが、なんとなく分かります。

 ( 共同通信社だけを批判しているのでなく、マスコミが行なっているアンケート調査一般について述べています。)

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