カッコいい! という言葉は、かなり子どもに響く | 家族を見つめる(家庭教育)

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安部浩之作品No,141202



「前回、その1」として

「子の関心事から入る」(懐に入る)

ということについて記しましたが、
子どもの心を動かす小技、今回のテーマは

「カッコいいという言葉」

です。

本当に「言葉」は不思議です。

特に、多感な子ども達は
チョッとした言葉で、

・傷ついたかと思うと、
・励まされたり


いろんな意味で免疫力が少ないだけ
親が感じている以上に、言葉に左右されています。

私たちにだって、あるはずです。

学生時代、多感な時の「あの言葉」が今でも忘れられない

っていうことが・・・・

ご多分に漏れず、私も
高校生の頃、親父に、さりげなく
「お前は文章が上手いっ!」
と言われて、それから
文章術の本を読みあさり、
三島や谷崎などの文学を
まるごと、
写経のように書き写す、とうことをしていました。
お陰で、その影響がでて、時折
口語にないような、訳のわからない文章になりますが・・・(笑)

こんな風に
子どもが受ける影響は、かなり強いのです。

そういう中
1つ見つけ出しました。
それが

「カッコいい」

です。
なんだそれ!
ですが、これが結構スゴイのです。
子ども達の心にストンと入ります。

頭ごなしに「少しは、勉強しなさい!」と対立路線で言うのではなく

母親が子どもを車に乗せて運転しながら、
何気に言いました。


「えっ!〇〇ちゃん、あの子
 スポーツもスゴイけど、勉強もできるからカッコいいよね~」


 ▲子どもの心 → だよね、両方できるとカッケーよな


感動的なドラマや映画などが素材にあると、もっと効果的です。

父親がテレビ「ルーズヴェルトゲーム」を見ながら言いました

「キザでカッコばかりつけてる如月よりも、
  孝行者で頑張屋の沖原の方が、ずっとカッコいいよな~」


 ▲子どもの心 → うん、頑張ってるヤツって、カッコいい!

たとえ、その時に響かなくても
この言葉で、子どもは

「ふ~ん、これってカッコいいんだ~」

と、心にしっかりと刻みます。

この「カッコいい」という言葉、
これまでにも多くのお母さん方に紹介してきましたが
かなりイイ感じです。

アプローチの法則は前回と同じです。

対立モードから延長路線で
子どもの心に響きます。



この延長路線での
キメ言葉の探し方
は簡単、子どもの会話に耳を傾けるだけです。

耳を傾けると
・うぜ~
・告った
・チゲーよ
・あ~ね

など、なんだこりゃ、という言葉もあるでしょう。
こんなものは無視しながらも探してみる
これも「懐(ふところ)に入る」大人のトレーニングです。

ぜひ、あなたも探ってみて下さい。


あべひろゆき