ふみまは超バイオリン弾くよ

6年のブランクを経てレッスンを再開。
もはや私とバイオリンの愛憎劇です。

自由にのびのびと

2024-05-14 21:09:25 | 
娘がバイオリンレッスンを再開して約1ヵ月過ぎた。
長いブランクがあったので、どんなふうになるかなと少し心配
していたが今のところ超順調。

先生が私達のバイオリンに対するスタンスにとても寄り添って
くださっていて本当にありがたい。
楽譜が読めない問題も、緩く、しかし根気強く教えてくださるし、
厳しくないけれどポイントはきちんとおさえるレッスンが本当に
ほどよいのだ。
だから娘は自由にのびのびと弾けている。
色んなことから解き放たれて気持ち良さそうだ。

なにより表現力が飛躍的に成長していて驚いた。
こんな音で、こんな風に弾きたい、こうしよう、ああしよう、という
意欲が奏でる音楽から感じられる。
弾いていて楽しそうだなと思うし、本人がノッているのもよくわかる。
娘らしくていいなと思う。
先生も「楽しそうに弾くね~!」と褒めて(?)くださっている。

バイオリンから離れた2年間、娘は中学受験戦争の最前線で戦って、
傷ついたり、喜んだり、また傷ついたり、涙ぐましい努力を重ねて
志望校に入学した。
そういう過酷な経験が心の成長を倍増させたのかな。
音楽は技術だけじゃなく、心からうまれる表現も大事なんだって
改めて学んでいる。

9月に発表会があるそうで、曲選び中。
久しぶりの舞台、今から楽しみだなあ。

私の方はもう少し娘の方が落ち着いてから…、などと言いつつ。
娘が上手なので、母の下手さを先生に知られるのが恥ずかしい、
というのが本音。がんばれ私。

スタート

2024-03-20 10:57:14 | 
先日、娘の体験レッスンに行ってきた。
通えそうな複数の駅からしつこく検索して見つけたお教室。
母子ともに緊張したが、第一印象から明るく親しみやすい
先生でホッとした。

これまでの経験を一通りお話しすると、進んでいますね、と
驚かれたが、私が一番わかっていただきたかったのは、
『楽譜が全然読めない』
ことだったので、そこらへんを強調。
それを聞いて先生は、
「バイオリンだけの子はそういう傾向ありますね。
徐々に、でいいんじゃないですか」
と、サラリと受け入れてくださった。
大したことじゃない、という雰囲気。
それだけで私は肩の荷が降りたみたいに嬉しかった。
音符がわからないからって怒られないで済むのだな、と。

早速、娘が楽器を構えてみる。
フルサイズは若干大きいけれど、3/4にするほどではない、
とのことで、まずはボウイングと極簡単な音階で現状を確認。
それからバッハのメヌエットの楽譜を出して、これを弾いて
みようと言われる。
娘が楽譜がわからなくてゴマゴしていると、1の指ね、とか、
隣の弦よ、とか落ち着いてゆっくり指導してくださる。
ハラハラせずに聴いていられた。

ひとしきり弾いて、
「とても上手ですね。音楽的な感覚もあるし、いいですね」
と言ってもらえて、娘も嬉しそう。
その後、ヴィヴァルディのコンチェルトをみていただきながら、
ただ音を出すところから、少し音楽作りの指導など。
終始穏やかなレッスンだった。

体験レッスンの後、先生は娘の腕前を褒めてくださった。
とても嬉しかったが、これから習うにあたっては学校の勉強が
ハードで、部活もしていること、十分に練習ができないかも
しれないことをお伝えすると、
「そういう環境の中でもバイオリンを続けたいってことですよね。
家で練習できなかったら、レッスンで練習していいんですよ」
と、パッと言ってくださったので安堵した。

帰り道に娘は、先生が優しくて楽しく弾けたから通いたい、と
嬉しそうにしていた。
夫も「いいね~。楽しみだね~」と快諾。
すぐに先生に連絡して4月からスタートすることになった。
娘は、発表会で弾いた曲を当時と同じクオリティで弾けるように
なるのが当面の目標だそうで、張り切っている。

教室選びには色々迷ったが、決まる時はサクッと決まるのだな。
というわけで、娘、レッスン再開となった。
楽しみだ!
新しいバイオリン道、どうか楽しんで欲しい。

で。
私もまた弾こうと思う。
まだ先生に相談もしていないのだが、なんとかなるだろう…?
何にしてもすべては縁とタイミングだ。
娘を導いているようで、娘に導かれているようにも感じる。
うまくいくといいのだが。


娘、レッスン再開なるか3

2024-02-26 21:07:12 | 

というわけで、先生を探している。
前についていた先生に戻らない理由が、楽譜が読めないことに
関わっている。

前の先生は、とても熱心な先生だった。
結構厳しかったことも含めて、どう考えてもいい先生だった。
ただ、前の先生に戻るなら本腰を入れた練習が必至だし楽譜が
読めないのもアウト。

私が以前娘に集中的に譜読みを教えたのも、娘があまりにも
楽譜が読めないので先生がお怒りになったからだった。
当たり前といえば当たり前なのかな。

勉強が忙しくても、レッスンに通っている以上、相応の練習や
諸々の努力をしてくるべき、という姿勢でいらした。
レッスンを見ていて、少なくても私はそう感じていた。
もちろん、そういう先生だったから娘は努力したし上達したの
だと思う。
娘も私も、先生についていくためにすごく頑張っていた。

だけど、中学の勉強はかなりハード。
望んで入った学校なので、そこは疎かにできない。
ほぼ毎日部活もある。
そういう中で、この先は細々とでも長く続けることを目標に
したい。
バイオリンを『負担』にしたくないのだ。
正直、娘がそんなに上手にならなくてもいいと思っている。
ただ続けて欲しい。続けた分の上達は必ずある。

練習しない、努力しない、という前提ではなく。
娘がおかれた環境の中で、無理なくバイオリンと向き合える
お稽古にしたいのだ。

ニーズに合った先生に出会えますように。
また進展があったら書こうと思う。


娘、レッスン再開なるか2

2024-02-19 12:16:49 | 

レッスンを再開したいという娘にバイオリンを弾かせてみた。
娘が楽器を持つのは最後のレッスン以来だった。
約2年ぶり。
2年前は1/2サイズの楽器を弾いていたが、ずいぶん背が伸びた
ので私の楽器を持たせてみる。
そうしたら、娘は楽器の構え方も弓の持ち方も全く忘れていた。
楽器が大きいのもあるが、なんとも危なっかしい。
それなのに前の発表会の曲をうろ覚えながら弾いてみると、
なんとなく上手な人の音がする。
ビブラートは覚えているらしい。

しかし「これ弾いてみたら」と簡単な楽譜を出してみると、娘は
楽譜を全く読めなくなっていた。
単純に「ドレミファソラシド」もわからないという。
当然、シャープもフラットも、どれがA線とかD線とか、1stとか
3rdとかポジションも、全部「????」になっていた。
どうやら頭で覚えたことは全部忘れたらしい。
これには戦慄した。

正直な話、娘はもともと楽譜は読めない方だった。
基本的な部分を押さえてあとは感覚で弾く、みたいな。
そんなことあるのか?って感じで、私にもよくわからない。

ある時期、集中的に譜読みを教えてみたが、ビックリするほど
覚えが悪かった。本当にビックリした。
多分あの子、そういう部分の脳みそが欠落しているんだと思う。
そのくらい酷かった。
でも当時はとにかく頑張って、なんとか「割と楽譜が読めない子」
くらいまでは至ったのだが、それら全部忘れ去ったようだ。

≪つづく≫


娘、レッスン再開なるか1

2024-02-12 11:25:23 | 
娘が「またバイオリンを弾きたい」と言い出した。
娘は4才からバイオリンを始めたが中学受験に専念するため小学校5年生の
終わりで一旦バイオリンをやめている。

私は、中学に入って落ち着いたらまたレッスンを再開したり、弦楽部が
ある学校なら、そこでバイオリンを弾くかもしれない、と考えていた。
しかし入学後、娘はソフトテニス部に入部。
弦楽部は見学にも行かなかった。とほほ。
勉強に部活に日々忙しく、レッスンに通う気もないようだったので残念に
思ったが、弾く気がないのに強制しても意味がないので静観していた。

きっかけは『青のオーケストラ』というアニメだった。
NHKで数日間で一斉放送されるのをたまたま見つけて録画した。
私が見たくて録画したのだが、娘も見たいというので一緒に見た。
それがとても面白かったのだ。

チョー衝撃的な内容もあったが、それ以上に、弾けない苦悩とか、
弾けた時の達成感とか、音で表現することとか、一気に娘の心に
甦ってきたらしい。
それで、また弾きたい、レッスンに通いたい、という話になった。
娘が自分から言ってくれたのが嬉しかった!

ちなみに私の推しは鮎川先生。

≪つづく≫