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浜松祭り開幕

2024年05月07日 | 文化・芸術

 浜松祭りが5月 3日浜松市中央区 中田島凧揚げ会場で開幕し子供の成長を願う多数の大凧が澄んだ青空に舞い上がった。新型コロナに伴う飲酒禁止などの制限が撤廃され、5年ぶりの「完全開催」となった。今年は172町が参加。夜は華やかな御殿屋台の引き回しが市の中心部で行われた。

{浜松まつり完全開催ガイドブックより}

 浜松祭りの始まりは今から450余年前、当時の浜松を治めていた引馬城主の長男誕生を祝って凧を揚げたことが起源とされていますが定かではありません。

 江戸時代に定着したとされる祭りは、明治に入って更に盛んになり、初凧、凧合戦も本格化。こうした中、各所で行っていた凧揚げを一個所にまとめようと、大正時代には和地山練兵場で大凧合戦を開催。第二次世界大戦の開始直前まで毎年続けられ、終戦後2年で復活。昭和25年には凧揚げ祭りから現在の「浜松まつり」となって今日に至っています。(ガイドブックより)

{昭和26年~27年頃に練兵場跡地で行われた}

{昭和10年頃の田町の屋台と田組の記念写真}

 私の出生地は磐田でありこの頃は小学生で浜松祭りには縁もゆかりもない身でした。結婚して浜松に住む身となって昭和46年頃,「上連(上島町)」の法被を着て祭りを体験する。あれから50年余りが過ぎ去り今では寄る年波には勝てず祭りもテレビで見て懐かしく思い出している身です。上島町は凧には参加するが現在に至るまで屋台が無く若者は街の中心部で激練りだけで浜松祭りの気分を味わっています。

 祭りの開幕は5月 3日午前10時。開会宣言を合図に上がる花火で参加172ヵ町の大凧が一斉に空へと舞い上がる。まつり本部前では各町の旗を掲げた若衆が、この時を待ってましたとばかり勇ましい掛け声をあげながら激しい練りを繰り広げる。

{開会式後の各町の旗を持って練りが始まる}

 初日の3日は初子の誕生を祝って、各町の大凧に初子の名と家紋を入れた「初凧」を揚げる。初凧が見事に空高く舞い上がると、町衆が初子とその家族を囲み、練りで盛大に祝福する。

 「初子祝いとは」一家に子供が生まれると、町を挙げてお祝いをする浜松伝統のの行事。凧の糸目付けから初凧揚げ、夜は初子の家で町衆が祝いの練りを繰り広げる「初練り」が行われる。

{初子とは夫婦の間に初めて生まれた子どものこと}

4日・5日は、いよいよ最大の見せ場「糸切り合戦が始まる。激闘を鼓舞するラッパや太鼓の音が鳴り響く中、多い時には、10町の以上もの糸が絡み合う壮絶な戦いが行われる。まさに凧を操る各町の力と技、意地のぶつかる瞬間だ!

{各町の凧の糸が絡み合う}

{各町毎の自慢の凧が舞い上がる}

 浜松祭りの鳴り物と言えば「ラッパ帯」小学生を中心とした「子供ラッパ隊」もあり、各町年齢・性別を問わず、幅広い人達がラッパを担当し、糸切合戦や練りを威勢よく盛り上げる。

 凧揚げ合戦が午後3時に終了すると祭りの舞台は街の中心部へと移される。宵闇が迫る午後6時30分、メインの鍛冶町通りに絢爛豪華な御殿屋台が次々に登場。三日間で全85ヵ町による「屋台引き回し」が行われる。ライトアップされた各町の屋台が彫刻など意匠をいっそう美しく輝かせ、光の帯のようになって、夜の街を幻想的に彩る。

 浜松の屋台は御殿屋台の名の如く、1台につき100点から120点もの豪華な彫刻が施されているのが特徴。

{屋台に施された豪華な彫刻}

 屋台の上では笛や鼓、太鼓、などのお囃子を奏でるのは小学生を中心とした「お囃子連」。町ごとに揃いの衣装を身にまとい、可愛らしく薄化粧をした子供たちが優雅な音色に合わせて華やかな御殿屋台の行列がゆっくりと街を進む。

{小学生が主役のお囃子連}

 5日は各町の少年少女が凧揚げを体験する「子供凧揚げ」では次代の担い手なる子供たちが元気いっぱい凧を引っ張った。凧を揚げる楽しさを体験してもらおうと「こどもの日」の恒例行事になっている。普段は大人の勇姿を見守る子ども達が主役となり法被姿で元気よく駆け回った。

{次代の祭りの担い手となる少年少女たちの凧あげ}

 浜松祭り3日間は好天に恵まれた、最終日の5日は、凧揚げ会場や市中心部では「子供の日」にちなんで子供凧揚げや、子供ラッパ隊による演奏会などのイベントを展開した。大人たちは子供の健やかな成長を喜ぶとともに、祭りの伝統の継承を願い来年に期待して祭りを閉幕した。

 

 

 

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