人は音楽の何に感動するのか?

 

まずは、アイドルを考えてみる。

子供から思春期に差し掛かると、異性に魅力を感じるようになる。

これは本能なので、異性の魅力的な声、それが、魅力的な楽曲を、魅力的なリズムに乗せて、しかも、魅力的なダンスを伴って歌って居たら、それは魅了されてしまうだろう。

体の中から、心に春が芽生えるだろう。

 

誰でも、中学生くらいの時に、テレビやラジオ、今だったらネットの動画、または、生バンドのアイドルにうっとりした事が、あるだろう。あれは擬似的に、恋をしているのだ。

また、逆に考えると、どの年代でも、人間は、歌いたい、踊りたい、太鼓を叩いてリズムを取りたい、笛や楽器、ピアノを弾きたいのは、食欲、異性を求めたい、睡眠欲、生き甲斐を感じたい、周りの人たちや自然と愛のある関係を持ちたい、世界に貢献したいなどと共に、本能的な、根源的な欲求であろう。

 

いい音楽を聞いていると、その間は、赤ん坊に戻って母の優しい乳房のもとで抱かれているように、優しさに包まれたり、これから生きていく勇気を貰ったりする事だろう。

 

拍子とは、強弱のパターンが繰り返す事で、二足歩行と、関係があると推測できる。

人類の起源は未だに謎だが、白人アジア人、アラブ人、アフリカ黒人、ポリネシア人と、それぞれに枝分かれして個別に進化したのだろうから、

草原で狩猟をしていたり、馬に乗っている民族と、我々のように、2000年前から、農耕を営んできた民族で、体の使い方が違うのは当たり前だろう。

 

もちろんリズム感も全く違う形になるのは無理もないわけだ。

現在の文明では、西洋クラシック音楽と、アフリカから連れて来られた黒人の音楽が混淆してジャズ、ロックが生まれポピュラー音楽になり、それが世界を席巻していると言える。

 

韓国のカンナムスタイルは、またアジア人でも音楽とダンスで世界に訴える事ができる事を気づかせてくれる。

いや、中南米や、アジア、中東、インドやジャワの音楽など、日本の、雅楽や民謡、小唄端唄に、浪曲、浪花節だって立派な音楽、世界中には色々な音楽が存在する。

その中でも、最も知的で、精神的な音楽も存在する。

筆者の考えでは、クラシックとジャズだと思う。

クラシックでは、西洋人の合理的な精神により、数学的に和声やメロディ、拍子などが数百年に渡り、探求されてきた。

アフリカ系の人たちからは、全く違うリズム感、フィーリングがあり、それがアメリカで衝突、ジャズ、ロック、リズムアンドブルースや、ラテンリズム、サンバ、タンゴなど、色々な音楽が生まれた。

さて、皆さんは水戸黄門というTVドラマをご存知だろう。

ただの隠居老人だと思っていた人が、実はとても権威のある人だったというストーリーは、童話、王子と乞食や、アラジンなどにも似たところがある。

 

 

権威はあるが、老人なので、体力記憶力の衰えを補佐する為に、腕力の強い若者と、頭の良い若者を従え、いざというときは、やっておしまいなさい、忘れたときは、あれは何だったかね?と聞けば良い。見習いたい😄。

お決まりのお色気入浴シーンがお楽しみの向きも居るだろうが、、、。

どうせ、この辺で徳川家の印籠が出て来て、全員はは~~となり、、、と解っていながら、毎回ドラマを見てしまうのは、あのどんでん返しをまた、味わいたいからに違いない。

音楽上でも、起承転結や、序破急などと言われるように、

1基本テーマ、2その変化、3意外な展開、4最後にそれを統合したどんでん返しの結末と来ると、驚きとともに、感動せずにはいられないと言う結果になるだろう。

名曲は、必ずそのように出来ているものが多く、即興演奏の大家と言われるマイルスや、ビルエバンス、ロリンズやモンク、キース・ジャレットのソロの展開の仕方、それとプリンスの作曲にもそういうものがあるように思う。

名前が残っている作曲家や演奏家、アーティストは、みなその独自性、個性があり、一概にこうだとは言えないだろうが、やはり、1テーマ、2
予測可能な展開、3意外な発展、4そしてそれらすべてを統合する大団円になっている気がするのだが、如何なものだろうか?