平成72年(2060年)、高齢者(65歳以上)人口と現役世代(15~64歳)人口の比率は、高齢者1人に対して現役世代1.3人になるという。
昭和25年(1950年)は高齢者1人:現役世代12.1人だったのに、平成27(2015)年では、すでに1人:2.3人。46年後を待つまでもなく、破綻状態と言ってもいい。年金も社会保障も、うまく機能しない。
破綻から回復するにはどうするか。高齢者適格試験を設けるのはどうか。
施政のためには一定の年齢で線引きしなければならないのは分かるが、実態は心身ともに70代の65歳もいるし、50代の65歳もいる。というわけで、65歳になる直前、病院での検査を必須にしたらどうだろう。高齢者の扱いを受けるには、検査にパスしなければならない。65歳直前なのに、心身ともに若々しければ不合格となる。
不合格者には高齢不適格者カードが与えられ、たとえ65歳の誕生日を迎えても現役世代に留まらねばならぬ。更新は3年ごと。高齢不適格者カードを持っていれば、65歳の定年が68歳に延長される。再び不適格者になれば、71歳で定年だ。
これで、前期だの後期だの、あまり気分のよろしくない区分も不必要。高齢不適者カードを持つ人が増えれば高齢者と現役世代の比率は改善され、その結果、社会に活気がみなぎるようになると思うのだが。だめかね。
引用:内閣府/平成26年版高齢社会白書/1高齢化の現状と将来像
平成72年(2060年)は今から46年後。今年20歳の若者が66歳になる年だ。40歳なら86歳、50歳なら96歳、60歳なら・・・やめとこ。
そのくらい先になると、出生数は48万人(推計)になるという。
平成25年(2013年)の出生数は102万9800人だったから、これから毎年、出生数が1万2000人ずつ減っていく計算。
ベビーブームの真っ只中はどうだったかというと、戦後の統計で出生数過去最多を記録したのが昭和24年(1949年)の269万6638人。
だから昭和30年代の小学校は1クラス50~55人。小学校の数が当時のままだとすると、46年後は1クラス9人ほどになる。
もちろん児童数に合わせて学校の統廃合が行われるから、1クラス24~27人になると思うが、小手先で員数揃えをするくらいなら、思い切って廃校する学校そのものを墓地にしてしまったらどうか。
高齢者人口も増加していて、46年後の死亡率(人口1000人当たりの死亡数)は17.7。今どきは10前後だから、倍近い数の人が死んでいくことになる。だから母校をお墓にすれば一石二鳥。
ついでに「わたしの学校、お墓になっちゃった。グスン」となれば、誰もが少子化の危機感を持つはず。・・・かも。
引用:内閣府/平成26年版高齢社会白書/1高齢化の現状と将来像
今どき、町内で子どもを見かけない。ベーゴマポコペンチャンバラなど、町全体が子どもの遊び場だったころは、それだけで活気があったのだが、さびしい限り。
2B弾で遊んだとしても、近所のオジオバに叱られるのではなく、パトカーが来てしまう時代。
当然ながら、駄菓子屋にたむろしたり紙芝居に集まることもない。子どもの社交場も消滅してしまったのだ。子どもが激減したから。
内閣府発表の<平成26年版高齢社会白書>には、急激な少子高齢化を表すグラフが掲載されているが、よくぞここまでほっといたものだと感心してしまうほど、政治家の無関心について寒心に堪えない。
グラフから読み取れるのは、平成25年の70歳以上人口は2317万人(総人口の18.2%)。前年と比べ61万人増(0.5ポイント)。75歳以上人口は1560万人(同12.3%)、43万人増(0.4ポイント)。80歳以上人口は930万人(同7.3%)、38万人増(0.3ポイント)。
ジジババ勢力が年々伸びていくわけだが、衰えた人が増えていくわけではない。ベーゴマポコペンチャンバラならおまかせだし、駄菓子屋紙芝居に入り浸りだって出来る。
高齢者諸君、町全体を遊び場および社交場にして、むかしを取り戻そうではないか。もちろん徘徊もOK。
以下は、高齢にもかかわらず、かくしゃくとしていると思われる有名人。
<今年70歳/昭和19年(1944年)生まれ>
子門 真人、田中 真紀子、高橋 英樹、ジェフ・ベック、みの もんた、舟木 一夫
<今年80歳/昭和9年(1934年生)生まれ>
大橋 巨泉、宝田 明、中村 メイコ、東海林 のり子、ソフィア・ローレン、ブリジット・バルドー
<今年90歳/大正13年(1924年)生まれ>
久米 明、陳 舜臣、赤木 春恵、シャルル・アズナブール、丹阿弥 谷津子、塩田 丸男
引用:内閣府/平成26年版高齢社会白書/1高齢化の現状と将来像
総務省統計局の統計データを眺めていたら『65歳以上の高齢者(以下「高齢者」といいます。)』とあった。
「なにが高齢者だ。勝手に呼ぶな!」とは思うものの、どこかで線引きしなければ、いろいろ都合が悪いらしい。ジイさんぽい人、バアさんぽい人では医療も福祉も困るんだろうな。
どうなっているかというと、以下のとおり。
<法制度における高齢者の定義>※下限
高年齢者雇用安定法 ・・・ 55歳(高年齢者と呼ぶ)
公的年金受給開始年齢 ・・・ 65歳
老 人 福 祉 保 険 法 ・・・ 65歳
国民生活基礎調査「高齢世帯」 ・・・ 65歳
医療費自己負担が1割 ・・・ 70歳
所得税法「老人扶養親族」 ・・・ 70歳
道 路 交 通 法 ・・・ 70歳
老 人 保 健 法 ・・・ 75歳(障害がある場合65歳)
どのくらいの高齢者がいるかというと、あっと驚く3186万人(平成25年9月15日現在推計)。総人口に占める割合は25%にもなる。4人に1人が高齢者なのだ。
男女別では男性1369万人、女性1818万人。全男の中で22.1%がジイさん、全女の中で27.8%がバアさんということになる。
ここ数年、劇的に増えたのは、昭和22年(1947年)~24年(1949年)の第一次ベビーブーム期に生まれた「団塊の世代」が続々と新65歳になっているから。
「ピッカピカの~♪ 65歳~♪」というわけだが、どうも語呂がよろしくない。
この傾向は今後も続くらしく、国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、平成47年(2035年)には総人口の33.4%が高齢者になるらしい。3人に1人が高齢者なのだ。
みんなで生きれば怖くない、徒党を組めるぞ高齢者。天国か地獄か分からないけど。
引用:総務省統計局/統計データ/Ⅰ高齢者の人口
総務省が6月25日に発表した<住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成26年1月1日現在)>によると、日本人の人口は1億2643万4964人。
傘の年間販売数が約1億3000万本だから、ほぼ傘の数に匹敵する。もっとも半分以上がビニール傘で、ほとんどが中国製だけど。
自然増加数(出生者数-死亡者数)はマイナス24万3684人。
24万3684人は多いか少ないか。大相撲でお馴染みの両国国技館(収容人数1万1098人)に置き換えてみると、満員御礼の約22日分。東京ドーム(収容人数4万5600人)なら、満員の巨人阪神戦5.3ゲーム分。ちょっと多いか。
いずれにしてもオギャーの数よりホトケの数のほうが多く、7年連続の減少だというから、少子高齢化が騒がれるのも無理はない。
どうしたらいいのか。ホトケの数を少なくするのは限界があるから、オギャーの数を増やすしかない。
オギャーの数を増やすには、若人の婚期を早め、子だくさん家族になってもらうしかないのだが、若人に言わせりゃ大きなお世話。人の人生、勝手に決めんなと言うことになる。
100社200社当たり前、果てなき就活終わってみれば、縁故入社の非正規雇用。疲れて帰るワンルーム、灯りつければ万年床。貯金など夢のまた夢、こんなアタシに誰がした・・・というのが若人の大半なのだ。
やっぱ、団塊の世代以上の方々に責任とってもらうのが手っ取り早いと思う。
引用:総務省(平成26年6月25日)<住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数(平成26年1月1日現在)>
遺品整理業者の話である。
2014年8月31日付の東京新聞TOKYO Webによると、『遺品整理を扱う業者は近年、飛躍的に増え』ていて『全国で一万業者を突破』したらしい。原因は『孤立死の増加』。
孤立死とは、一人ぼっちで死んでしまうことだが、やっかいなことに突発的に死に至ることが多いので、遺体が発見されるまでに時間がかかることが多いらしい。
実際、どのくらいの数に上るのか。『東京都監察医務院によると、東京23区で発見まで1カ月(31日)以上かかった孤立死は昨年、323人に上り、10年前の168人からほぼ倍増』なのだそうだ。
下のグラフは、東京都監察医務院の『東京都23区における孤独死統計(平成25年)』から『各区別の世帯分類別異状死 - 性・年齢階級別の孤独死数』と同『各区別の死後経過時間・世帯分類別異状死数 - 性・死後経過日数別の孤独死構成割合』。
平たく言うと、『男女別・年齢別、孤立死数グラフ』と『男女別発見されるまでの日数グラフ』。
東京都監察医務院(文京区大塚)は、東京都23区内で発生したすべての不自然死の検案、および解剖を行なう東京都の行政解剖施設である。
記事は続けて、遺品整理業者との料金トラブルについて書いている。
ある女性が『チラシで知った廃品回収業者に遺品整理を依頼』したところ、『いくら出せるか』と聞かれたそうだ。で、『「五十万ぐらい」と答えると、五十二万円を請求された』という。
相場は『一人暮らしなら、十万~三十万円ぐらい』が適正らしいのだが、『実際の請求額はまちまち。業者間で見積額に倍ほどの開きが出た事案もあった』というから穏やかでない。
なぜそうなるのか。遺品整理業者になるには『許可や届け出の制度はなく、公的資格もない』から簡単。つまり『行政の法整備が整っていない』のが問題だという。
見出しにあるとおり、孤立死は切ない。
<東京新聞>
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014083102000134.html
引用:東京新聞TOKYO Web(2014/08/31)【社会】<孤立死せつなく 遺品整理の現場 薄れる絆実感>
結婚式で「永遠(とわ)の愛」を誓わされるのは不粋だと思う。
たとえば亭主のイビキ。20代の新妻なら、亭主の枕位置を変えたり自分の耳をふさいだりだが、30代になると軽くゆすって亭主の寝位置を変えようとする。40代はダイナミック。ゆすり方が激しくなり、ときには眼を覚ましてしまう亭主も。50~60代は戦い。イビキのかき始めに亭主の背中を強烈パンチだ。
ところがマイナビニュース(2014年8月30日付)の恋愛・結婚/結婚生活に掲載された<夫婦の寝室、同じがいい? 別がいい?>という記事を読むと、「永遠の愛」ってあるんじゃないの、という気になってくる。
アンケート調査したのは『オウチーノ総研』。対象は『20~69歳の既婚男女830名』。以下が、その結果だ。
<夫婦仲>質問:夫婦仲は円満ですか?
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円満 ・・・ 43.4%
どちらかと言えば円満 ・・・ 34.5%
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20代で円満 ・・・ 86.1%
50代で円満 ・・・ 71.7%
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<同寝室率>質問:同じ寝室で寝ていますか?
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同じ寝室、ベッドや布団も一緒 ・・・ 32.4%
同じ寝室、ベッドや布団は別 ・・・ 40.1%
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円満夫婦で同じ寝室 ・・・ 80.9%
非円満夫婦で同じ寝室 ・・・ 43.5%
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<年代別、同じ寝室>
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20代 ・・・ 86.8%
30代 ・・・ 81.9%
40代 ・・・ 70.5%
50代 ・・・ 61.4%
60代 ・・・ 62.0%
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<円満夫婦が同寝室を推奨する理由>
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「寝る前に会話などをしてコミュニケーションがとれるから」(30歳/女性)
「お互いの健康管理にも良いと思うから」(59歳/男性)
「安心感があるから」(29歳/男性)
「一緒に寝ることで親密になれるから」(38歳/男性)
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厚生労働省の人口動態統計によれば、平成14年に離婚したカップルは28万9836組、同年に婚姻したカップルが75万7331組だから、3組が結ばれ1組がグッドバイということになる。
その比率は、今どきもそれほど変わっていないと思われるが、果たして離婚したカップルは夫婦同じ部屋で寝ていたのかどうか、アンケート調査してほしい。
<夫婦の寝室、同じがいい? 別がいい? ? マイナビニュース>
http://news.mynavi.jp/news/2014/08/30/018/
引用:マイナビニュース(2014/08/30)恋愛・結婚/結婚生活<夫婦の寝室、同じがいい? 別がいい?>
下り道で『人生、下り坂最高~!』と叫ぶのは、NHK・BS番組「にっぽん縦断こころ旅」でチャリオにまたがる火野正平。『人生は後半戦がおもしろい』というキャッチフレーズで終活フェアを開催するのがイオン。
セミナースケジュールの内容は、エンディングノート(もめない相続)、保険(賢い保険の相続対策)、相続(失敗しない相続手続きのために)、葬儀(公開しないための葬儀・納骨)。
さらにモーニング・ランチタイムセッション(生演奏を聴きながら)、人形供養祭(1家族10体まで)、写真撮影会(遺影用?)、お柩体験(柩に入る体験)など、すべて無料で参加可能。
お得なのは、事前に優先指定席(1席500円)を申込んでおくと「弁当+エンディングノート+相続読本+粗品」がもらえる。
<イオンの終活>
http://www.aeonlife-shukatsu.jp/seminar/
明治安田生命が行なっている「11月22日(いい夫婦の日)に関するアンケート調査」の結果が興味深い。
調査対象は20~79歳の全国の既婚男女。インターネットによる調査。有効回答者数は1565人。
<夫婦の関係>
驚くことに(驚いちゃいけないけど)、全体の8割以上が夫婦円満。しかも約半数が『生まれ変わっても、もう一度同じ相手と結婚したい』だと。でも、同じ相手所望の夫は56.0%、妻は38.1%。
昔から以心伝心、ツーと云えばカー。仲良き夫婦は眼と眼で会話・・・などと思っていたら、『愛情を感じている夫婦は愛情を感じていない夫婦より会話時間が長い』らしい。平日で2.4倍、休日で3.1倍の差なんだと。知らなんだ。
お互いが求める条件では、夫→妻の場合、「健康」(67.8%)、「優しさ」(56.4%)、「愛情」(45.9%)。妻→夫の場合、「健康」(62.7%)、「経済力」(37.9%)、「優しさ」(36.0%)。
<配偶者への不満トップ5>
【 夫 → 妻 】 【 妻 → 夫 】
1.整理整頓ができない 1.気が利かない
2.料理の手抜き 2.整理整頓ができない
3.気が利かない 3.イビキがひどい
4.朝寝坊 4.お酒を飲みすぎる
5.体型が変わってきた 5.家事の協力をしない
<理想の夫婦>
「三浦友和・山口百恵」夫妻が大差をつけてトップ。「理想の夫婦」V8達成らしい。ちなみに2位は「水谷豊・伊藤蘭」夫妻。5位の「田中将大・里田まい」夫妻は初のトップ10入り。
その他、気になる質問がたっぷり。サイトを開くと、いきなりPDFファイルが開くから、要熟読。
でも、いつも愛情たっぷりニコニコ笑顔なのに、こっそり離活ってこともあるから油断大敵。
<夫婦をテーマとしたアンケート調査 - 明治安田生命>
http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2013/pdf/20131120_01.pdf
引用:明治安田生命<夫婦をテーマとしたアンケート調査>(2013/11/20)