もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

後醍醐天皇陵 塔尾陵

2024年05月10日 | 御陵印

自ら修羅の道に踏み込み、波乱の生涯を送った第九十六代後醍醐天皇陵は勅願寺である、如意輪寺境内奥にひっそりとあるようです。

 

数十段の石段を上った先にある、後醍醐天皇の勅願寺浄土宗如意輪寺の山門に着きました。
想像したより数段質素な造りにびっくりしました。

 

寄棟造り銅板葺きの本堂も、ご覧の通り意外な規模でした。
もっとはるかに壮大なものを想像していた根拠は、何だったのでしょうか。

 

天皇の勅願寺の雰囲気は何処にもありません。

 

境内の裏側に回って御陵を探します。
石塔に枝垂れる桜も心なしか寂しげに見えました。

 

目指すそれは寺のすぐ裏手にありました。
お馴染み宮内庁の標識です。

 

第九十六代後醍醐天皇は、大覚寺統で第九十一代後宇多天皇の第二子で、第九十五代花園天皇の即位に伴い皇太子となり、花園天皇の譲位により31歳で即位しました。
南北朝時代の初代南朝の天皇でもあります。
52歳で崩御されました。

 

御陵へ向かう階段の取り回しが複雑になっているのは、天皇が遥かな平安京を臨むべく、北向きに御陵を造営してほしい、との願いを叶えるためでしょうか。

 

吉野という土地柄もあり、小規模な造りとなっているのは必然でしょうか。
墓の形式は円丘となっています。

 

如意輪寺から望む中千本の桜花、後醍醐天皇はどのような気持ちで眺められたのでしょう。

 

南朝の皇居が置かれた吉水神社のある峰には、金峯山寺権現堂が臨まれます。

 

皇居は吉水神社の書院となっている場所に置かれていたようです。

 

第九十六代後醍醐天皇の御陵印です。

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