千葉県鎌ケ谷市で特許事務所を経営している弁理士かめやまです。
「自分のブランドや著作物を守りたい」とのことで相談を受けたものの
ご本人が、他人の著作権を侵害していた
といった事案は、2~3か月に1回くらい起こります。
先日の話。
相談者は、ECサイトにて商標登録を希望していたので、
商標登録の制度と料金について説明をしました。
その後、実際に運営しているECサイトを拝見したところ、
知的財産的に黒い箇所がいくつかあります。
その中でもよくあるのは著作権侵害。
頻度が多いものは、著作権法上の「引用」です。
法上「引用」のチェック項目として
ア 引用著作物が公開された著作物であること
イ 出典の明示であること
ウ 自分の著作物と引用著作物との明瞭な区別とがあること(混ぜるな危険というやつ)
エ 主従関係性 ( 自分の著作物が「主」で、引用著作物が「従」ね)
オ その他 公正の慣習に合致するもの
カ 報道、批評、研究等引用の目的上正当な範囲であること
あたりになります。
上記の「イ」であれば比較的軽い修正で対処可能なのですが、
それ以外だと、一旦「お蔵入り」にして、「改良版の制作」を勧めることが多いです。
私もブログを書いているので、
時間をかけて作った記事を一旦「お蔵入り」にすることが心苦しいことは理解しています。
とはいえ、目の前の「心苦しさ」を優先して、
法上「黒」の状態を放っておいてしまうと、
その状態で生計が立ってしまった場合には、
「黒」の状態から抜け出せなくなってしまう・・・
こういう状況は、ご本人にとって良くありません。
※参考 過去記事
ただし、
法律上 ○○はダメです
と紋切り型の回答にとどめず、
○○みたいにしてはいかがですか?
と違う方向性を出したり、相談できる別の専門家をご紹介することもあります。
相談者に対しては、
いち早く「白」の状態でリスタートしていただきたく、
「○○はダメです」といったブレーキの提供だけではなく、
アクセル(前向きなるようなアドバイス)が提供できるように心がけています。
相談者にとって、
「目の前の法令遵守」を「高いハードル」に感じてしまうかもしれませんが、
前を向いて乗り越えてほしいなと思います。
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デザイン思考の取り組みによって、私個人が得たものは、
起業・経営における落とし穴
社員指導における落とし穴
夫婦生活における落とし穴
です(笑)
本を読まれた方の生活がより良いものとなれば幸いです。
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