独特な香りと苦みが特徴的な山菜である"ふき"。数少ない日本原産の山菜のひとつです。
ふきにはカラダに必要なミネラルのひとつである、カリウムが含まれています。カリウムはナトリウムとともに、体内の細胞の浸透圧のバランスをとる栄養です。効能や効果では、血圧の上昇を抑えて高血圧の予防したり、むくみの予防や改善に有効です。
また、カリウムには筋肉の収縮をスムーズにしてくれる作用もあります。筋肉の痙攣の予防効能もありますが、筋肉の塊である心臓の働きにも関わり、筋機能を調整する働きがあります。カリウムは摂り過ぎても尿や汗として排出されるので、過剰摂取を心配する必要はあまりありません。
ふきの苦味には「キノール酸」や「ケンフェロール」が、香りには「フキノリド」と呼ばれる成分が含まれています。これらに共通する効果や効能は抗酸化作用です。動脈硬化といった生活習慣病の予防や老化を防ぎ、免疫力を高める作用もあるので風邪の予防にも効果があります。また、花粉症を緩和する働きにも期待が高まっています。
フキノリドの効能には消化液を促進する働きもあるので、消化を促がして胃腸の働きを良くしてくれます。
食物繊維も含み、中でも不溶性食物繊維の方が多くなります。食物繊維には腸を刺激して蠕動運動を活発にする効能があるので、便通を促す効果があります。そして腸内の水分を含んで便の量を増やす作用もあるので、排便をさせやすくしてくれます。
食物繊維の効果や効能にはこの他にも、コレステロールの吸収を抑えたり、血糖値の急激な上昇を抑える働き、満腹感が得られるため食べ過ぎを抑えるなどの効果が期待できます。