女官から朝鮮王妃への道ー韓国時代劇 禁婚令 感想 | FLOWERS~ めぐみの夢恋語り~・ブログで小説やってます☆

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韓国時代劇 禁婚令 9~10巻

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面白かった。
ーというより、主役の王妃と国王が互いを想い合う強さがとても良かったと思う。
名門両班家の嫡女として生まれながら、腹黒い妾とその娘に陥れられ、母を殺害され、自らも殺されかけたヒロインのイェ・ヒョンソン。
腹違いの妹は、異母姉である彼女の名前を名乗り、若き国王の継室を選ぶカンテクに名乗りを上げようとしている。
一方、国王は世子時代に喪った嬪宮ー妻をいまだに忘れられない。嬪宮はあろうことか、自害ということになっているが、その実、何ものかに殺害されたのだ。
更に、毎年、王宮では女官が殺され、カンテクの有力な候補令嬢やはさらわれるというきな臭い事件が相次いでいた。
何ものかの奸計によることは判っていたが、それを阻止するために「禁婚令」を発布したものの、自由に恋愛結婚できない民たちの国王に対する不満は今や爆発寸前に達しようとしている。
名前を奪われたヒョンソンは「ソラン」として恋愛相談や占いに乗る商売をしていたが、実は「詐欺紛い」のことをやっていた。
そんなソランが「亡き嬪宮の霊を降ろす」ことができると偽り、国王に近づく。臨時女官として国王に接する中、次第に二人は惹かれ合うようになってゆく。

ヒョンソンの存在を抹殺した妾と異母妹と通じていたのは、時の兵曹判書だった。彼らは「ソラン」をも何度も亡き者にしようとし、失敗するとソランにあらぬ罪を被せようとする。
何度も危機を乗り越えたソランに最終的に救いの手を差し伸べたのは王の祖母大王大妃であった。
ついに「ヒョンソン」と名乗る異母妹が最終カンテクの場に立ち、王妃に選ばれようとする時、「本当のヒョンソン」がそこに登場し、一座は混乱する。
しかし、ヒョンソンの父イェ大監自身がヒョンソンこそが長女であり、真実のヒョンソンだと断言したことにより、彼女は漸くその「存在と名前」を取り戻したのだった。

 ドラマとしては山あり谷ありの展開で、非常に面白かったが、歴史ドラマとして見ると、ちょっとあり得ない設定や展開もあったのではないか。
 しかし、冒頭にも「フィクションである」と明言されており、これは一つのエンターテイメントとして楽しめば良いのだろう。
 一途なヒーローとヒロインの純愛が報われて良かった。
 なお、個人的には、亡き妻を忘れられず悶えるイケメン国王はあまりに美男すぎて、眩しいほどだったし、ヒロインの元婚約者にして義禁府都事の青年は、ヒロインをいまだに想いながらも国王と彼女の恋を知り、身を引いて「見守る男」に徹したところもグッときた。
ソラン役の女優さんは、中にはミスキャストという声もあったようだが、私としては、お転婆で破天荒ながらも、心優しくまた「不幸を他人のせいにせず、真正面から受け止めて乗り越えようとする意思の強さ」を持ち、絶望の中でも活路を見いだそうとする聡明なヒロインには、ぴったりの人だと感じた。