バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

マシーナリーオブアイドル/20

マシーナリーオブアイドル 20
 
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 20
 
 ♪~
 私は白い機械人形というかうらみと共にライブでデュエットしていた、
 周囲を囲む青いライト、
 そこで踊る私と白い機械人形、
 かがみ合わせに見えて実際には違う踊り、
 歌もハモる感じで異なっている・・・
 そして、ステージの後、二段で並ぶアイドルや歌手、その一段目最も右側でさらに外側にいる司会との話・・・
 「いやぁ、すごいね」
 「はい、そうですね!ちょっと改造とかあってですね!」
 司会の声に応えにこやかな声でこれをしゃべっているのは私ではない、
 私を挟んで司会の反対側、白い機械人形を動かしてる私のもう一つの人格、うらみだ、
 「なんでも、声帯の動きを電子信号で受け取ってシミュレートして音声を合成して出してるらしいですよ」
 「へぇ~そうなの?そうです!あ、知華さんはどう思いますかね」
 急に彼女に振るなよ、
 知華さんは一段目の中ほどのやはりいい位置に座っている、が、
 白い機械人形を通してでもわかるくらいうらみの目線が怖いんだけど・・・
 が、知華さんはこれが来るのを予想してたかのように
 「ええ、すごいですね~」
 無難に返す
 向こうも笑顔のままこっちを睨むように凝視している、
 ・・・ええい!
 私は思い切り声を上げ
 「みんな、仲良くしましょう!知華さん!!」
 いいながら知華さんの方に向かって
 「はい?」
 少し戸惑う知華さんに続ける
 「今度、3人でステージしましょ!」
 「ああ、いいですね~」
 笑顔で軽く流されてしまった、
 「さぁ、次行ってみましょ」
 司会が次を促す・・・
 そして、収録が終わった後の楽屋の畳の上の少し濃い色の木の机の上で私のスマホが響く・・・
 
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