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50代で無しは珍しい白髪の科学

2024-03-25 10:38:05 | 健康・医療
私の友人のO君はいわゆる若白髪で、たぶん50代ぐらいから白髪が目立つようになり、60代で完全に白髪になってしまいました。

Y君も白髪が目立っていましたが、最近(70代後半)になりやはり完全に白髪だけとなっています。私は白黒、灰色が混ざったグレーの髪の毛ですが、二人のように完全に白くなるのも良いと思っていますが、あまり気にしていません。

ただ毛が薄くなってきたことは確かで、地肌が見えるようになってしまいましたが、まあ77歳では当然のことかもしれません。ここでは白髪についてのあれこれを紹介します。

白髪とは髪の毛から色素が抜けて透明になることで、髪の毛の表面に光が反射して白く見える状態をいいます。個人差がありますが、通常年に1〜2%くらいの割合で進行し、後頭部に少なく黒髪より成長が速く、太く扁平になりやすい傾向があります。

30代後半から40代で出始め、50代で白髪が1本もないという人はほとんどいません。もともと髪の毛は無色透明で、色素細胞(メラノサイト)が「メラニン」と呼ばれる色素を生成し、髪が成長途中にメラニンを取り込むことで黒髪になります。

しかしメラノサイトが加齢や遺伝、栄養不足、頭皮の血流不足、紫外線などによりメラニンを作り出せなくなったり、メラニンの材料であるチロシンが不足したり、メラニンを合成するための指令が無かったり受け取れなくなると白髪になります。

髪の毛は、頭皮の中の毛根の一番下に位置する毛球にある毛母細胞が、司令塔である毛乳頭組織の指示により分裂・増殖して角化したものです。メラノサイトは毛母細胞の周囲に多く存在し、そこで盛んにメラニン色素を量産して毛髪に与えています。

基本的に、メラノサイトサイクルは毛髪が伸びていくケアサイクルと同調してメラニンの量や活性を増減しています。そのサイクルが加齢などの原因でずれが生じると、メラノサイトを生み出す幹細胞からの供給がされなくなり、毛髪が色素なしで成長して白髪になります。

ヘアサイクルに異常が生じれば脱毛が起こり、メラノサイトサイクルに異常が生じれば白髪になります。これが同時に起これば黒髪が脱毛し、白髪だけが伸びていき一気に総白髪になったように見えるわけです。

以上が白髪が発生するメカニズムですが、実は実際はもっと複雑な現象が起きることもあるようです。何か恐ろしいことがあると一夜にして白髪になったというような話しを聞きますが、この辺りの説明も難しいようです。

歳をとると白髪になるというのは自然現象ですので、あまり気にしないのが良いのかもしれません。


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