**馬耳東風**

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危うい日本、少子化と人口減と移民の可否

2016-04-15 | 世事諸々

一昨年亡くなったシンガポールの元首相、リー・クアンユーはシンガポールも近年人口減少が顕在化していて、人手不足を埋めるべく数年前から移民枠を大幅に増やしているとのことですが、しかし、日本については移民政策は多分意図してはいないだろう(と推測して)人口縮小に対応した別の方策を模索する賢明さがあるだろうと(皮肉でなく)述べています。

北欧の事例をみるまでもなく人口縮小には移民策の他にも対応はあるはずで、日本はきっと最良の道を見つけるだろう、と言っているのでした。

現在の日本が少子高齢化しているのは事実ですが、人口減少が今の日本の大問題と考えるのは明らかに間違っているようです。なぜなら,今の日本の人口はむしろ過剰で減少に転じるのは自然の摂理かも知れないからです。

日本の人口の推移は江戸時代の270年間が約3,300万人、明治・大正年間に産業発展で人口扶養能力が高まり2600万人増加して5900万人になっています。

その後の推移は、昭和20年(終戦時)8300万人、そして、22年後の昭和42年(1967年)一億人を越えて、当時の人々は驚き、一億人は増えすぎ、国土の許容を越える人口過剰ではないかと懸念したそうです。

現在の人口減(まだ一億2千万人いる)が今後の経済発展に不十分と唱えているのは、目先、人手を必要としている産業・商業の経営者で、他には年金制度のアンバランスをいう一部の人達だけです。

ヨーロッパ、東欧を含めて、人口問題、移民問題では深刻な、切実な、経験を踏まえて、多くの人は国家が対応を誤ったと考えているそうです。

アメリカも同様で、現在、WAPS系アメリカ人が(深刻に)憂慮しているのはアメリカという国家の人口構成の変化、イスラム人口とヒスパニック人口の急増(どちらも宗教的に避妊厳禁で多産)反比例してヨーロッパ系白人の少子化、そして当然の結果として、アメリカ大統領の必然的な交替、黒人・ヒスパニック・イスラミックと代わり行く(に違いない)という焦燥、喪失感だそうです。

今年の大統領選挙で、トランプ候補の出現は偶然ではないとのことです。ヨーロッパ系WAPSアメリカ人の、自国が自国でなくなる、アメリカではなくなる喪失感。その焦りが共和党候補、トランプ氏の出現で、過激な発言・暴言は今のヨーロッパ白人系アメリカ人の胸の奥に共有するものとのことです。

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