寝ると舌の付け根が奥に下がります。その周りの筋肉も緩んで喉の気道が狭くなります。すると息をする時に喉の周りの粘膜などが振動して音が出るのです。

この振動音であるイビキは老若男女問わず誰でもかく可能性があります。

アルコールをたくさん飲んだり夜遅く食事を取るとイビキをかき易くなります。疲労がたまっている時もです。もちろんこれは一時的な事です。規則正しい食生活に戻り疲れが回復すればすぐに解消されます。

肥満の人もイビキをかく傾向にあります。太っている人は身体のあらゆる部分に脂肪がついています。もちろん首回りや気道の内側にもです。

気道は当然狭くなってしまい喉の粘膜も大きく振動します。舌そのものが太るので増々気道は狭くなります。太っている全ての人に当てはまるとは言えません。しかし痩せている人に比べるとイビキをかく人は多いです。適度の減量が必要です。

鼻呼吸をしている時は人は静かに眠っています。しかし口呼吸をするようになると音が気になってきます。風邪など引いている時は鼻が詰まっていますからどうしても口呼吸になります。

また鼻に疾患を抱えている人も口呼吸をせざるを得ません。鼻の疾患によるイビキの場合は耳鼻咽喉科での診察を受ける事が先決です。適切な治療を受けて鼻の疾患が治癒する事でイビキの大幅な改善も珍しくはないのです。

睡眠時無呼吸症候群を伴うイビキの場合は注意が必要です。十分な睡眠が取れていない為、昼間の眠気が強く事故など起こし易くなります。

様々な病気を合併してしまう事もあります。うるさい音の中で呼吸が止まったり、止まりかけている事があったら要注意です。

寝ている本人は気が付きませんから家族の指摘が重要です。

本人だけでなく周りにも迷惑をかけるのがイビキです。専門外来もありますから速やかに受診するのが良いです。

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