夏の終わりにAちゃんご一家が
遊びに来てくれました。
お目にかかるのは1年ぶりくらい？
時間が過ぎるのが怖ろしいほど早いです。
久しぶりのお客さまは準備段階から
ランチ何にしようかな？と考えるのも楽しい。
コロナ以降なんとなく大皿料理を念のために
家族別で分けるようになって。
先日姑宅から救出してきたレトロ皿が大活躍。
いつもと違う、特別な人のための食卓の準備は
こちらの気持ちも新鮮になって、いいものです。
そうこうしていたら外に賑やかな気配。
いらっしゃいませ、遠いところようこそ。
Aちゃんは美味しい手料理とお庭の野菜と、
ご主人のYくんは手作りベーコンをお土産に
持ってきてくださって、嬉しい！美味しそう。
小学生になったRちゃんは到着するなり
夫に遊びましょと誘ってくれて、
もう本当にありがたいことですね。
こんなにたまにしか会わない
私たちのことを覚えてくれているのは、
きっとYくんとAちゃんがおうちで話題にして
くれているためだと思うのです。
お陰で極上疑似孫体験できるよ、ありがたし。
「今日もSが一緒なんですよ、いいですか？」
もちろんですよ、入ってー。
「前回みたいにお庭でいいですよ」
え、無理でしょ、暑すぎるもの。
うちは気にしない、というかむしろ嬉しいし。
足ふきタオルもスタンバイして、
ご一緒に入ってもらう気満々だったよ。
というわけで今回はSちゃんもみんなと一緒。
Sちゃんは宮古島出身の元野犬。
Aちゃん宅にトライアルの時から会っていて、
そのころは本当に警戒心が強くて見ていても
痛々しいほどだったのに、会うたびに表情が
柔らかくなってきて、最近は本当におっとりさん。
初めての場所で緊張しちゃうかなと思った
けれど、しばらくしたらソファに落ち着いて、
ご飯のおねだりもしない本当にいい子でした。
わんこがいる空間というのはいいものですね。
動物は大好きで、引っ越して環境は許すけれど、
こちらの寿命がペットよりも絶対に長いという
確信が持てなくて、もう私の人生に犬と暮らす
という選択肢はなくなりました。
だから！お犬さまと来てくれるの嬉しいの！
嫌がられない程度にもふらせてもらいました。
毛のもの不足解消、ばっちり充電、至福。
Rちゃんはちょっと会わないうちに、
おねえちゃん度が増したよう。
なぜか私のごく親しい友人は男の子の
親御さんが多くて、成長過程をつぶさに見せて
もらったのは男の子ばかり。
女の子っておませでかわいいなあ。
「一平さんとこれしようと思って持ってきたの」
とカードを広げて夫を勧誘しています。
あなた、顔面が嬉しさで崩壊していますよ。
持参のカードで遊んだ後でトランプがしたいと
リクエスト。
あら、不良老人に遊びを教わると危ないわよ。
「何ならできるかな？インディアンポーカー？」
それ小学生に教えていいのかな？
夫と向かい合っておでこにピタンとカードを
貼り付けて、真剣な顔のRちゃんが
最高にかわいいです、これが萌えなのか。
周りから助太刀してもブラフはまだ無理か、
正直だもんね、よしよし、と思っていたら。
「おとうさんとやる」と勝負を挑むRちゃん。
そしたらとたんに、
「んー、それは変えた方がいいんじゃない？」
こ の 小 悪 魔 め ！
お父さん相手だと安心してふかせるものなのね。
この年で相手によって行動を変えられる、
女子力の高さに脱帽しました、おなご賢い。
編み物してみたいというのでくさり編みに
チャレンジ。
後ろから半ば二人羽織のように指南して、
まだちょっと難しいかな？
上手くいかなくてギブアップしちゃうかな？
と思っていたら辛抱強くトライして。
最終的にはちゃんと自力でくさり編みになって、
子供の集中力もバカにできません、すごい。
小さい手で一生懸命編んだひもは、途中で
色を様々に変えてカラフル。
わっかにしてあやとりのひもが完成、
くじけずによく頑張りました。
それで本当に楽しそうに遊ぶのを見ると
冗談ではなく心が洗われるようです、尊い。
あやとりでは意外にも大人チームが遠い記憶を
手繰り寄せてああでもないこうでもない……
やったーできたー！と結構な盛り上がり。
子供がいるからこそできる体験や、
思い出すことってたくさんありますね。
「前回忘れちゃったんですけど、
毎回一平さんにだっこしてもらって
Rの大きさ比較の写真撮ってるんです。
今日もいいですか？」
とAちゃんが言って、赤ちゃんだったRちゃんを
夫が抱っこした写真を見せてくれました。
ふたりともにっこにこでいい写真、かわいい。
「俺はもちろんいいけど。
Rちゃんはまだ俺の膝にのってくれるの？」
「Rちゃん、一平さんにだっこしてもらってー」
撮影慣れしているRちゃんはとびきりの笑顔で
夫の膝の上で写真に納まりました、尊すぎ。
RくんAちゃんご夫妻もチャーミングなカップルで
我が家にはかわいい充電の１日になりました。
私たちはいいけど、彼らは楽しいのかなって
与えられるものの差に不安になります。
不安というか、どうして来てくれるのか不思議。
でもまた来てくれたら、
偽のじじとばばはとっても嬉しい。
またお越し。
