鈴麻呂のブログにお越し下さり、誠にありがとうございます。
しばらく、ブログ更新を休むことにしました。
実は私、成年後見人をしています。
ご本人(被後見人)様が、先日、長期療養先の病院で永眠いたしました。
10年以上、後見人としてお手伝いしてまいりましたが、
これから、最終的なお手伝いに入ります。
成年後見制度という法律の範囲で、親族ではない赤の他人(第三者後見人)として、
何度も経験したお見送りですが、
ご遺族がいない場合は、後見人が死後事務に関わることになります。
私の経験上、ご遺族がいらして引継ぎできたのは、お一人だけ。
後は、家庭裁判所と相談しながら、法律の範囲と裁量の部分を確認しながら、
進めていくことになります。
人が生きる現場というのは、法律とか法整備だとか、机上の理想論を超えています。
当然のことですが、人それぞれの生き方があり、生き様があります。
でも、自分自身でそれを選択できない環境になれば、
誰かが、代わりに行わなければなりません。
そんな時の基準は、やはり法律なんですね。
ご本人やご家族が、「知らなかった」「面倒だから申請しない」と
やり過ごしてしまったことも、後見人は、公的制度や民間サービスを利用して、
生命と生活の安定を図ります。
でもそれは、生命と経済活動の維持が目的で、
「残存能力の活用」とか「ご本人らしい暮らし」といった、
理想を追いかけるものではないんです。
そこにあるのは、人が生きる現実です。
ここから、ご本人亡き後の事務処理となります。
本当に最後のお見送りなので、集中していきたいと思います。
ブログを再開するときは、また、ご案内できると思います。
それまで、しばし、お休みいたします。
令和4年8月28日 鈴麻呂