結果は分かっているのだが、今年、世界の重要な選挙のひとつであるロシアの大統領選挙が15日に開始された。中国のように、共産党独裁ですと明確にしていない分、ロシアの独裁政権はやり方でもがくのである。例えば、ウクライナ戦争に反対する候補などは、推薦者数に問題があるとの理由をつけて、立候補させなかったし、反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏に対しては得意の暗殺である。彼の葬儀に集まる者は拘束される。支持率の操作などはあたりまえであるが、そこまでしても、彼への投票率は80%だという。15日、各地の投票所で選挙妨害とみられる行為が相次いだ。露独立系紙「モスクワ・タイムズ」などによると、モスクワのある投票所では高齢女性が投票ブースに放火した。サンクトペテルブルクでも若い女性が投票所に火炎瓶を投げつけた。西シベリアでも女性が火炎瓶で投票箱を燃やそうとしたという。投票箱に緑色の液体を流し込む行為も、モスクワや、ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミアなど少なくとも５か所で確認された。弾圧の中でくすぶり続ける不満はいつか爆発する。（くちなし亭、2024.03.16）
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