こんばんは。
台風一過、快晴かと思いきや、また台風が来てますね。
暑くてジメジメしていないので、過ごしやすい季節ではありますが、、、
先日、アトピーの治療のために岩盤浴をしたことがある、とサラっと書かせていただきました。
今回はアトピーとその治療法としての岩盤浴について、記載しようと思います。
私が岩盤浴でアトピーの治療を試みたのは、30代前半の頃でした。
外用薬中心でしたが、仕事がハードでストレスが多かったこともあり、なかなか治らず色々な治療法を模索していた頃のことです。
会社の仲の良い先輩と飲んでいて、先輩が昔営業を掛けていた岩盤浴「嵐の湯」を紹介されました。
東北発祥の岩盤浴ですが、地元で人気があり、東京にも何店舗か有るとのこと。
先輩はそこの運営会社の社長から「アトピー治療に効果が有り、アトピーの人も何人も通っている」と云われた記憶が有り、私に紹介してくれたのです。
早速、会社を早めに抜け出し、ヒルズの真横の小さいビルの２Fに駆け込む。
私は岩盤浴というのは初めてだったのですが、入浴（？）法は至って簡単。
何も持たずに行っても、湯着を借りれるので、それを着て砂利の上で寝るだけです。
何でも、山形辺りから砂利と温泉をタンクで運んで来ているとのこと。
確かに、六本木に温泉は湧かないでしょうから。
2500円位で３時間位入り浸り放題だったと思います。
暑くてたまらなくなったら、休憩室で休憩も出来る。
時々、受付のおじさんが常連らしき人に、「この前、山形に飛行機で帰ったら、飛行機に乗っていた10人全員が嵐の湯にそのまま行ったんだよ」と聞こえよがしに云っている。
本当？？
休憩室にはノートが有って、お客さんが好きな事を書き込んでいる。
「嵐の湯に来て癌の進行が遅くなった」とか、
「嵐の湯でアトピー脱ステ目指してます」とか。
私も頑張ろうと思って、思いを新たにムシムシした空間に突入する。
暑いのは構わないし、良い汗をかくので気持ち良いが、３時間何もしないで居るというのが苦痛でした。
１冊文庫本を持ち込んで読もう！！と思ったことも有りましたが、蒸気で本が湿って次の日には読めなくなってしまうので、本に申し訳ないと思って止めました。
通い始めると同時に、脱ステを試みましたが、結局痒みが止まらず脱ステは２週間程度で断念。
週１回半年近く通いましたが、思った様な効果は得られませんでした。
このブログで何回か書かせていただいておりますが、私はアトピーの治療は体内と体外の双方から行うべき、と考えています。
外用薬を塗って体の外を治しても、体内の原因を取り除かなければ完治しません。
体内の原因だけ取り除いても、体の外の皮膚がボロボロでは、ばい菌が体内に入り込んでしまいます。
岩盤浴自体、前述の様に気持ちの良いもので、リラックス効果も有りますので、良い点があることは否定しません。
しかし、岩盤浴が体内と体外どちらの治療か、と云うと体外の治療なのでしょう。
山形から持って来た砂利と温泉がどれほど効果が有るかは判りません。
しかし良い汗をかいて、シャワーを浴びることで、皮膚に付着した異物を取り除く効果はあると思います。
でも、岩盤浴の効果として良く云われている
汗をかいてデトックス！体の中からキレイになろう！
というのはQuestionです。
体内で発生した乳酸・尿素などの代謝産物（いわゆる「体内毒素」）は腎臓から排出されます。
汗が出る汗腺は、皮膚のすぐ下、表層部に有ります。岩盤浴の主たる効果である発汗では、これらの体内毒素が排出されることはけしてありません。
岩盤浴で体内から毒素を排出して、アトピーを完治！！
という宣伝文句は全くの眉唾です。
人間にとって水分は大変重要で、水分の２％を失うと喉に渇きを覚え、４％を失うと体調が著しく悪くなると云われています。
発汗やリラックス効果があるとは云え、週に何回も通い、何時間も頑張るのは体に相当負担が掛かるものです。
発汗自体も体に負担を与え、皮膚に負担を与えます。
アトピーの症状が思い人はむしろ控えた方が良いでしょう。
今思えば、嵐の湯に通っていた頃の私は、アトピーの症状がやや重い状態でした。
そんな状況でステロイドを止め、好転反応が出ている中で岩盤浴に通ったのは、逆に体に負担を与えていた可能性があります。
アトピーを岩盤浴だけで完治！！しかも脱ステ！！なんていうウルトラCは有りません。
一歩一歩ゆっくりと体内・体外両方から治して行くのが、一番確実です。
アトピーは必ず治ります！！
因みに、ヒルズの横の嵐の湯が入っていたビルの前をこの前通ったら、女性専用の岩盤浴店に代わってました。厳しいのかもしれませんね。この業界も。
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