こちら佐世保コーチングオーガナイゼーションB面です(A面はコチラ)。
コーチングの考え方のひとつの「自分が源(みなもと)」というものがあります。
これはどういう考え方かというと、自分の周りで起こったことは全て自分が源、つまり自分が引き起こしているという考え方です。
あるいは、自分の周りで起こったことに自分で責任を持ってみるというスタンスのこと。
「自分の周りで起こったこと」ですので、自分が起こしたことではないことでも、自分に何かしらの関係があるのではないか、と考えてみるのです。
例えば職場で部下がミスをしたという場面。
行為自体は部下が起こしたことですが、「もしかして自分が関係していること」なのかもしれないという当事者意識を持つことによって物事を考える視点を変えることが出来ます。
自分が部下にこういう風に関わればミスは起きなかったかも、こういう指示を与えていれば防げていたかもといった今後にたいする自分なりの方法論を得ることが出来ます。
逆にこれがもし被害者意識で事にあたったとしたらどうでしょうか。
「あの部下のミスのせいで仕事が増えたよ…」
「あいつがミスさえしてくれなかったら…」
こう考えてしまいます。するとどうでしょうか?
何を得れるでしょうか?
まず、責任は自分にはなく、相手にあるので「楽」を得ることができますね。笑
そしたら、人(私も含めて)というのは悲しいかな易きに流れるもので、いったん「楽」になったらもうそれまで、その後は何も考えようとはしません。
つまり、被害者意識で事にあたってしまうと、試行錯誤をするチャンスと、それによってもたらされる気づきや改善行動による経験値を失ってしまうことになるのです。
人の成長をサポートするコーチングでは実際に、被害者意識を持っている状況だと成立しないことがほとんどです。
「自分は悪くない」
「自らの行動を変える余地は全くない」
…これではその人自身の発展や行動、経験値の向上というものは残念ながら見込めません。
人が成長するにあたり大事なのはやはり被害意識ではなく、当事者意識。
自分の日常の周りで起こっていること(無論、時事ニュースとかは除きます)が自分に関係するとするならば、自分は何を考えどう行動するべきなのかを考えることが大切です。
「成長したいなら」という前提はつきますが、日常において当事者意識をもって仕事や生活に取り組んでみると視界が広がることは間違いありません。
…自分と自分の周りを建設的に改良していくことができる、それがコーチング。