HOT7000系 特急スーパーはくと
京都駅そして京都鉄道博物館で撮影した、智頭急行の特急列車″スーパーはくと″です。
智頭急行 本線の名称は智頭線で、かつては国鉄の建設予定路線でしたが、国鉄末期に他の予定線と同様に建設凍結対象となりました。
智頭線の建設は国鉄時代から完成後の利用価値は高いと評価されており、建設中止は不当との意見が高かった中での、凍結でした。
国鉄解体そしてJRグループ創業の折には、将来に渡って新幹線の建設が行われない鳥取県と、山陽都市そして京阪神都市との高速輸送を念頭に、兵庫県・岡山県・鳥取県が事業体となる第三セクターとして、凍結された事業計画を引き継いで開業させました。
智頭線としての路線は山陽本線の上郡駅から、因美線の智頭駅を結ぶ約56kmの路線で、途中では姫新線の作用駅で交差し乗換駅となっています。
普通列車はこの上郡~智頭間でのみ運行されていますが、特急スーパーはくと はJR線である東海道 山陽線と因美線を走破して、京都~鳥取間を結んでいます。
尚、智頭急行線を走破する特急列車はもう1列車あり、岡山~鳥取間を結ぶ特急スーパーいなばが存在しています。
特急スーパーはくととして走っているHOT7000系は、兵庫県のH・岡山県のO・鳥取県のTを頭文字として、エンジン出力700馬力から7000と言う形式が命名されています。
新線建設された智頭急行線とは異なり、1919(大正8)年に開業した山間路線の因美線は山岳路線ゆえに、極端な急勾配・急カーブが続く区間があります。
なのでHOT7000系は、生命線である高速運転を確保するために、制御付自然振り子機構を採用した高速ディーゼル特急車両となっています。
貫通型先頭車は国鉄が造ったJR形特急ディーゼルカーに通じるデザインですが、非貫通形の先頭車はスピード感溢れる形状となっています。
貫通型の先頭車はHOT7020形で、運転室直後の区画にコンパートメント・多目的室が設置されており、7021~7023の3両が在籍しています。
3両の内、京都方と鳥取方の両方へ7020形が使われているのは、考えようによっては贅沢な編成なのかも知れませんね(笑)
そしてスーパーはくとと言えばなデザインの非貫通先頭車ですが、京都方の車両は多目的室と荷物置き場が区画されたHOT7000形、鳥取方は飲料の自販機と荷物置き場が区画されたHOT7010形となっています。
それぞれ5両ずつ在籍しており、5編成を組成しています。
中間車は洋式トイレを搭載した普通車HOT7030形が7両、バリアフリートイレを搭載した普通車HOT7040形は8両が存在。
そして半室グリーン車のHOT7050形が6両存在し、京都駅発着・大阪駅発着 ⇄ 鳥取駅発着・倉吉駅発着の7往復14本を支えています。
また毎日運転の臨時列車として大阪~倉吉間で1往復が存在し、1号を除き全下り列車が姫路駅で新幹線のぞみと接続するダイヤになっています。
と、智頭急行 HOT7000系の初記事だったので、今回はちょっと特急スーパーはくと紹介の内容となりました。
ラスト3枚の写真は京都鉄道博物館からの撮影ですが、真ん中の4枚はJR特急列車の記事に併載した写真の再掲載で、HOT7000系の記事なのであらためて転載しました。
ちなみに京都駅での撮影です。