岐阜市長良のオルタナティブスクール「あいぎふ・自由学校」です。

これまで沢山の方のサポートをさせていただく中で、「不登校でも大丈夫」と言い切れるパターンがはっきりと見えてきました。
それは親のスタンスです。

こんな気持ちで子どもと向き合えているご家庭の場合、やはり大丈夫です。

それは

・この子の教育を学校に期待しゆだねるのではなく、自分の手で育てれば良いと腹をくくる

・「この子はこの子のペースで生きていけばいい」とお子さんの状態を受け入れている

・「勉強は焦らなくてもいい。気持ちよく毎日が送れること、元気でいてくれることが最優先」と思っている

・「この子の人生はこの子のもの。自分とは違う人間である。」と思えている

・学校を敵視せず、かといって学校へ行くことが目的とならず、人のせいにせず、かといって人の顔色を窺って生きる訳でもない

など、上記のどれかに当てはまっている場合です。

はじめは難しいですよ。

 

私だって、サドベリースクール等でお手伝いしている時に、わが子が不登校になった瞬間、わが子には「学校行けよ!!」って恫喝していましたからね・・・・

でも、この子にとって何が今の最適なんだろう?って考えていった結果、無理に学校へいかせる必要はないんじゃないかと落ち着いた訳です。

毎日喧嘩して、怒って・・・もしもその日何かが起こって当たり前の日常が失われたとしたら(例えば親である私が死んじゃったり、しばらく親子が会えない状況が生まれたとしたら)、その時、後悔しませんか?ってことなんです。

心配ばかりしている母親が、子どもにとって「母の思い出」になるってどうですか?

自分の気持ちを受入れてくれず学校行けとか勉強しろとか眉間にしわを寄せて言っている、その顔が「母の記憶」になってしまうってどうですか?
私はそれは嫌だなって思いました。
人生、いつ何時、何があっても、「一緒に暮らせてよかった」とお互いに思いあえる、思い出作りの日々であれば、その中で伝えていける知恵もあるだろうし、お互い成長もできるし、絶対に人生のマイナスになることはないと思うのです。
私の場合は、腹をくくった時から、全てが変わって行きました。

不登校になった息子のことのみならず、自分の人生も、人間関係も、とても明るいものになりました。

(もちろん、紆余曲折、壁に淵当たることもあれば、葛藤もありました。)

今すぐに、お子様の不登校やお子様の特性を全て受け入れられなくてもいいんです。
ただほんのちょっとでも、「わが子の成長を信じよう」「大丈夫って信じて進もう」と、フォーカスしてみる面を変えてみることが大切だと思うのです。

 

見通しがつかないからこそ、不安になるのは仕方のないことだと思います。

自分の価値観や概念としてなかったものとの遭遇なので、戸惑いも仕方ないです。

なので、そういう時は情報収集してみてください。

意外と、もう、時代が変化してきているんですよ。

通信制高校進学が特別な事でなくなったり、不登校で何かに没頭していたら、好きな物事で活躍できる仕事があったり。

子どもの成長も、信じられないくらい変化していきます。

 

ネガティブな面しか見ていないと、子どもはその通りに成長していきます。
つまり、心配していると、心配している通りになってしまいます。

ところが、「信じて待つ」を実行してみると(結構難しいことではあるのですが)、こちらの想像をはるかに超えた成長を見せてくれます。(例えば、それは勉強面で出ることもありますし、そうではない面で出てくるものもあります)

今、子どもの方を変えようとしてもなかなか変わらないと思います。

他人を変えるということは、大人同士だってできないんです。

なので、今できることは、親である「わたし」の生き方、考え方を変えること。

他人を変えるよりも自分を変えることの方が、変えられる可能性は大きいですよ。

自分が変われば、自然と周りも変わってきます。

先に変えるべきはどこなのかってことです。

 

こう書くと、「私のせいなの?」「親のせいなの?」と思ってしまう方もいるかもしれませんが、そうではありません。

誰のせいでもないんです。

何かの原因やキッカケがあったとしても、犯人捜しをして責任を押し付けたり、自分の責任だと言って自分を責めている時間なんてもったいないんです。

いろんな要因が重なって、「親が思い描いていた当たり前」や「世間の当たり前」が合わなかっただけなんです。

それを受け止めて、「じゃあ何が合うのかな?」「じゃあどうしたら幸せになれるかな?」と、未来を見て試行錯誤していく。

その時に、勉強に固執しないでください。

成長とは必ずしも学校の教科学習にだけあるわけではありませんから。

 

「不登校でも大丈夫!」となるためには、まず不登校であっても大丈夫と思うこと。

そして、様々な道があるんだと視野を広げてみること。

お子さんがフリースクールに通わなくたっていいんです。

フリースクールに預けたいと思って、お子様もそれを望むなら、それも勿論あり。

その時は、あれこれ口出しするのではなく、スクールやお子さんを信じて任せていってくださいね。

私たちのスクールでも、お子さんのこともスクールのスタッフのことも信じてくださった方のところは、幸福度も高く成長しまくってくれています。

まずは自分がどうありたいのか、そしてお子さんに本当に望むことは何なのか。

多くを期待しすぎるのではなく、何を一番大切にしたいのかを考えてみてください。

 

そうすれば、きっと、親子ともども「不登校でも大丈夫だったね」と言えるようになります。

いや、むしろ・・・「不登校で最高だったね」くらいの気持ちになれちゃうかもしれませんよ。

 

あいぎふ・自由学校

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親御さんのみの見学、相談も歓迎です。

 

では、いつかお会いできます日を楽しみにしております。

記事執筆:高崎文子