ふまい体験 江戸時代の松江藩の御用地で料亭をしています。折に触れて、催しや、料理などを発表していきます。

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 江戸時代からのお茶、歴史や文化、料理などを紹介していきます。

風流人  お茶会の準備

2017-02-17 18:13:01 | 日記

 いよいよ明日2月18日、臨水亭の初釜が開催されます。準備として、相当なアイテムをこなしていきます。

 お料理、庭の準備、お部屋の設え、お道具の取り合わせなど、じつに多岐にわたる準備が必要です。

  先ず、お料理の下ごしらえ。

かつお節でだしを取ります。煮物椀の素ですね。

昆布とカツオのだし、全ての料理の基本ですね。

続いて、向付のさかなを下ろしたりします。

料理の内容は当日の出来上がりでご紹介いたします。

 次はお庭の準備です。

  本来なら、この蹲を使って手を清めてから席入りするところですが、明日はあいにくの雨のようです。因みにこの蹲は鎌倉時代に作られたものだそうです。

この青竹の延べ緞は庭師さんにお願いしました。

 こちらはお部屋の準備です。

先ずは釜の灰を仕込みます。

 

濡れ灰を仕込みます。こした灰を番茶で湿らし、さらに裏漉しにかけたものを使います。

灰の中に前瓦を仕込み、さらに灰の表面処理を行います。 

鳥の羽を使って、灰を整え、さらにスジをつけます。

煙草盆の火入れにもこの灰を仕込みます。

灰を仕込んだ釜を設えます。灰の表面が風で飛ばないように、本番までビニールでカバーします。右に水差しです。

 煙草盆の灰吹きも青竹を切ります。

切る前に長さをあわせます。

こうして明日のお客様の御来亭をお待ちいたします。

上から不昧公は、私のお手前をご覧になっているのでしょうか。

 料理を作って、庭の準備をして、釜の灰を仕込み、青竹を切って、お手前の稽古をして、お菓子もつくり、江戸時代のお話しもいたします。

 明日、お茶会の様子をご報告いたします。

 

 

 

 

 

 

 


風流人

2017-02-13 15:43:40 | 日記

 江戸時代の松江藩の御用地で料亭をしております。

お店についてのご紹介はこれから折に触れて、いたしますが、取り敢えずは近く催しますお茶事についてご紹介いたします。

来たる2月18日、午前10時30分及び午後2時の2回にわたって、臨水亭の初釜を行います。現在それの準備を行っているところでございます。

 取り敢えずは、過去行われたお茶会の様子をを少しご紹介いたします。

 私共は松江の不昧流という流派でお稽古をさせて頂いております。このように最初に「のし」をひく事からはじまります。

そして去年お出しした料理です。

 一応旧の正月という事にしまして、お出ししたのが、この点心です。結果的におせち料理になってしまいました。MYおせち。

かなりボリュームがありました。

食事が終わると一旦中立ちという事で、退出して休憩して頂きます。

この後、再びお入り頂き、お手前でお茶をお出しいたします。

最近では一通りお茶事がおわりますと、余興でこの様な投扇でお楽しみ頂いております。

実際に、この様な事もおこります。奇跡を信じ皆様励んでいらっしゃいます。

 

 今年の初釜のご紹介もこれからしていきたいと思います。