私たちがしている活動は一般的な猫ボランティアとは少し毛色が違うかも。

私たちteamの主な活動は野良猫問題に関する啓蒙活動です。

(普段は外猫と言ってますが敢えて野良猫と書きます)

 

私が外猫と関わり出したのは、自分の地域の外猫に餌をやりながら

毎月遣り繰りして自費で少しずつTNRをし始めたのがきっかけなんですが

その時にお世話になったTNRをメインに活動しているボランティア団体に

とてもお世話になったのです。

大変忙しい方なのにも関わらず、どんな相談でも必ず応えてくれて

とても心強かった。

 

その姿を見て私も何かしたいと思っても

時間的なことや金銭面を考えるとどうしても腰が引けてしまう。

 

TNRの依頼を受けて各所を廻って猫を捕獲するのは

身も心も時間も削られる本当に大変な仕事だし

外猫を保護することは自分自身が多頭飼いになる恐怖もある。

(と言いつつ、もうすでにプチ多頭状態だけど💦)

 

自分の居住地域の猫のことだけで精一杯だったし

ボランティア団体のお手伝いをほんの少しさせてもらう程度のことしか

してなかった。

 

そんな程度の事しかしてない私の所にも猫の相談は舞い込んできてしまう。

出来る限り対応はしているけど、とてもじゃないけどやりきれない。

それを忙しいボランティア団体に丸投げすることも憚られる。

第一どこのボランティアも飽和状態だし。

 

それで何かいい方法はないだろうか?

こんな私でも出来ることはないだろうかと漠然と考えていた。

 

そんな悩みを同じような活動を個人的にしている友人たちと話していて

これなら出来るかもってなったのが外猫問題についての啓蒙活動だったのです。

 

TNRなんて考えてもいない、いわゆる餌やりさんと呼ばれる人たちに

TNRのやり方を伝えたり、その後の猫を見守ることの重要性を知ってもらって

意識改革が出来たら大分状況も変わってくると思う。

 

TNRの重要性を分かっていても自分には出来ないと思っている餌やりさんにも

じっくり丁寧に対応していきたい。

 

 

私自身も何の知識もなくただ一人で孤独にコツコツやってきた。

どうぶつ基金なんて知らなかったし、お金も捕獲器も足りない。

猫に餌をやっていることで近隣からは白い目で見られて辛いし

捗らないったらありゃしない!

 

そんな時にボランティアの方に色々教えて頂いたり、

助けて頂いて心の重荷がとても軽くなったのをよく覚えている。

そして同様の思いをしてきた仲間たちが集まって

次のことを考えられるまでになった。

 

だから孤独な活動をしている人たちに、私たちが知っている情報や知識を提供したり

協力し合えたら、きっと状況を変えていけるのではないかと考えたのです。

 

 

 

人目を避けてコソコソと餌やりしていた人たちが

正しいことを正しい方法でやっていると自覚できたら

あの時の私の様にきっと心が軽くなるはず。

 

すごいことは出来ないけれど、自分にできることを

自分にできる時間だけやればいい。

無理はしない。

お互い余計な干渉はしない。

大変な時は助けてくれる仲間がいる。

そう考えられるだけで動き出せる人もいる。

 

一人では小さな事しか出来ないけれど、助け合える仲間がいるという

意識があるだけでも活動の原動力になる。

その部分は今、確実に目に見えてきています。

そんな仲間が集まれば、全体としていつかは大きな動きになる。

 

 

 

最終的には『自分の地域の野良猫は自分たちでなんとか出来るようにする』

というところまでできれば、そしてそこからまた各自ネットワークを広げてもらって地域ごとの協力体制を作っていってもらえたら。

こんなことが出来たら最高じゃん!って妄想から始まった啓蒙活動です。

まだまだ始まったばかりだけど、少しずつ成果が出てきています。

 

 

TNRの現場を請け負って日々戦っている、助けて頂いたボランティア団体の

活動の負担を減らす手助けに少しでもなれたらいいなとも思っています。

そしていつか、ボランティアと餌やりさんたちがなんの垣根もなく融合して

協力し合えたら、外で暮らす猫ちゃん達により安心と安全を与えてあげられると

夢見ています。

 

 

TNRは一度やったらそれで終了ではありません。

きちんとTNRをして、その後の猫たちの状態を見守ってもらう。

見守りと管理をしっかりしないと必ずまた猫が増えます。

だから餌やりさんたちの協力は絶対に必要です。

 

猫嫌いな人も、猫愛に溢れた人も、外猫に会わずに済む未来を望んでいる。

最終ゴールは同じ場所にあるんだから、上手く歩み寄ってやっていきたい。

 

 

 


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