夢にまで見た姿 | ドリブる息子とオヤジの日々

ドリブる息子とオヤジの日々

サッカー少年の息子とオヤジの日々

11ヶ月ぶりの更新

 

 

ドリブる息子はと言うと広島市内の高校に進学し、引き続きサッカーを頑張っております。

学校の成績が悪すぎたのが響いたのか、実力不足が響いたのか、

スポーツ推薦で進学ができず一般の推薦で何とか進学

 

 

進学した高校は、昨年急激に力をつけてきたところで、

数年前に20代のユーチューバーが副校長に抜擢され

色々と新しい取り組みをしている私立の学校なんだけど

数年前までは良い評判がなく

お姉ちゃん二人も、お姉ちゃんの彼氏も

「えー、あそこはやめた方が良いよ」と言ってた高校

 

 

そんな情報に一抹の不安も抱きながら少し楽しみに入学式に行ってみました

行っても見ると父も知らなかった自由で個性もあふれる楽しそうな空気が漂っている。

校長先生の話がメチャメチャ良くて思わず動画録画しました。

「この3年間の中で何でもよい、1つで良いから、自分が本当にやりたいと思う事見つけてください」

みたいな話してました。勉強せいとか一つも言わない。

2050年はAIに支配されとるから、適応できる人にならんとね

みたいな話とか、ワクワクした。

 

 

通学には1時間ちょいかかる。

サッカー部に入っている同じ中学校の1個上の先輩に聞くと

朝6時の始発の電車で行って朝練しているとか。息子は幼稚園の頃から朝が非常に弱く

中学校卒業するまで毎朝お母さんに何度も起されて何度も無視して、

毎朝母親はそれがストレスで朝から怒ってばかりだった。

そんな感じだから、始発の電車っていう事は朝5には起きて準備しないと間に合わない。

 

 

市内の高校で、サッカーできればどこでもいいけど

県大会決勝トーナメントに出れるくらいの学校には行きたい。

サッカーの面では本人の希望にそぐう学校だけど

朝弱い彼が1時間以上かけて登校して、朝練して、放課後も練習してっていう生活が彼に務まるのかと

2:8で疑っておりました。いや1:9かな。朝は無理だろうと。

 

 

4月5日金曜日に入学式、その日に監督に入部を申込にいって、日曜日は練習の見学

月曜日から朝練参加することになった。

月曜日の朝は4時45分に起きて準備して登校しており、まずは一安心。

学校から20時前に学校から帰って来ると、足りないから練習してくると言って

近所の公園に自主練にでかけていた。

翌日からも5時前に起きて準備して、学校に行き、夕方帰ってきて

毎日自主練や体感トレーニングを行うようになった。

 

 

いつまで続くかと心配しておりましたが、毎日楽しそうで、練習、新しい友達

学校の事を楽しそうに話してくれる。学校生活が楽しいという。

そして宿題がないから素晴らしいらしい。

ずっと続けているサッカーなので、よその中学校からきている子でも知っている子が何人もいると

サッカー一筋、続けたことで彼の世界が広がっている。

 

今まで自分から積極的に友達を作ろうとすることは無いやつなんだけど

高校に入ってからは自分から声を掛けて「友達になろう」といって握手して友達作ったり

一緒にサッカーしようと勧誘したりしているらしい。これも変化。

 

 

そして今朝、4/28の朝は、日曜日ですが、ついに自分で目覚ましで起きて

制服に着替えて身支度をした上で、母親を起しているのを見た。

 

 

ただ朝起きて、身支度しているだのことなんだけど、我が家的には本当に凄い変化であり

父はロフトからその状況を眺めつつ、「ついに壮良にもこんな日が来たのか」と感無量でした。

息子がこんな風になってくれたらなぁ~と思っていた、いやそれ以上の状況なのです。

 

 

「お前、凄い頑張っとるのー。壮良がこんな風になってくれたら嬉しいのぉーて思っとった以上

になっとるお父さん嬉しいわぁ!壮良が頑張っとるけーお父さんももっと頑張るわぁ~」

 

まるで小学生に掛けるような言葉かもですが、心の底からの喜びを込めて息子に伝えました。

 

 

これまで4歳の時にサッカースクールに入ってからさぼったことは一回もない彼ですが朝だけは弱く

試合の日も起すのが一苦労。唯一朝起きる時というのは

夏休みに友達とクワガタを採りに行くときだけ。

その時だけは一人で目覚まし掛けて一人で支度して出かけてた。

でもその時に思ったのは

こいつも自分が興味ある楽しい事だったら自分でできるってことだなぁ~としみじみ考えた

 

 

サッカーが彼にとってそんな存在だったら良いんだけど、親が押し付けてそうなるものではない。

本人が本当にやりたい事と出会って、自身が決めて進むことが大切。

これまで小さい頃からお父さんが口出ししすぎてきたので、この数年、見守る様に堪えてきました。

自らも本読んだり、心理学のセミナー受けたり、学んでいる内に、徐々にその感覚に慣れてきて

父自身、サッカーにとらわれなくなってきました。

 

 

幼い頃から同じサッカースクールに通っていた仲間、クラブチームのチームメイト、ライバル

サッカーで出会った友達の中には、日本代表に選ばれている子、サンフレのユースやそれ以外にも

高校サッカーの全国大会の常連の名門校に行った子たちも沢山

その話も人づてに聞いたりしましたが、今の息子の変化を目の前にすると、

彼自身が頑張れる環境にいる事が一番だし、こんなにも彼にパワーをもらえている事が何より幸せです。

 

 

分かってる、分かっているんだけど、なんだかんだで人と比較してしまう。

そう思うのは親であれば仕方ない。

それ自体悪い事ではないけど、それで苦しんでいる親御さんと

その親御さんに苦しんでいる子供たちが沢山いる

親はなくとも子は育つは分かっちゃいるけどやめられない

 

そんなこんなで色んな感情の変化を遂げてきましたが

今は

 

「なんでうちの子はできないんだ」

 

という親と子にとって全く必要のない感情から完全に開放されております。

 

 

入学式の時に校長先生が言った

「何でも良い、1つで良いから、本当にやりたいことをこの3年間で見つけて欲しい」

今父の気持ちは正にその感じ。

 

 

現実的に夏休みのクワガタ採りに行く時のように、起きて朝練に行っている。

それが本当に嬉しい。

まだまだ1カ月だらずの変化ですが、彼が本当にやりたい事を続けられるように

もうしばらく、仕事も頑張って、サポートしていきます。

 

 

ちなみに今日は練習試合。スポーツ推薦もなかった彼はB2チームからスタートでしたが

1カ月、毎日真面目に頑張って、今日はB1でボランチとしてほぼフル出場できたとの事。

相手チームには廿日市FCでチームメイトだった子が数名いたらしいが3-0で勝利

明日も練習試合とのことで、明日は父も母も休みなので見に行ってみようかなと思っています。

 

 

壮良、頑張ってます!ファンでです!!

 

 

 

つづく