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自宅は築50年越えの空き家をフルリノベーション

インテリアと家づくりが学べる、一級建築士のブログ

 

 

今日は4月とは思えない暑さで、我が県ではまさかの30℃越え…

 

なんと本州では全国今年初の真夏日を記録しました。

 

実に37年ぶりの記録更新だそうです。

 

 

数年前には40年ぶりの大雪も経験したんですけどね…

 

 

異常気象が平常気象になりつつあります。

 

 

ちなみに昨年の夏の平均気温は平年を1.76℃上回り、1898年の統計開始以降で最高を更新しました。

 

気象庁によると、今年の夏の平均気温が高くなる確率は北日本50%、東・西日本60%、沖縄・奄美70%。

 

これは過去の確率よりも高いとのこと。

 

今年が昨年の暑さを上回るかは分かりませんが、一部では昨年並みの暑さになるのでは?と、言われています。

 

 

ということで早めの暑さ対策が必要なのですが、

 

ここでひとつ問題。

 

 

「家の東西南北の壁に同じ大きさの窓があるとします。真夏ではどの方角の窓から、より日射が多く入り込むでしょう?」

 

 

これは建築士の試験でもよく出る問題なのですが、皆さん解るでしょうか。

 

 

正解は南面の窓

 

ではなく東西面の窓なんです。

 

 

直感的に南の窓からたくさん日差しが入り込みそうですが、「夏」というのがポイントです。

 

 

夏は太陽高度が高いため、実は南面窓から入り込む日射量はそこまで多くないんです。

 

よって太陽高度の低い朝や夕方に東西面が受ける日射量のほうが、南面より圧倒的に多いのです

 

(冬は太陽高度が低くいので南面の日射量が一番多くなります)

 

 

しかもその熱量は電気ストーブやコタツ並みですからね。

 

冬は積極的に日射を活用したいのですが、夏は大敵なのです。

 

 

 

要するに何が言いたいかというと、

 

夏は東西の窓を日射遮蔽せよ!

 

これだけです。

 

 

一般的に西日を嫌がる人は多いのですが、東日(朝日)も同じく厄介。

 

むしろ早朝から屋内の温度が上がるので、個人的には東面の窓を対策したいですね。

 

 

日射対策として効果的なのは、窓の外側で日射を遮ること。

 

屋内側でブラインドやカーテンで遮蔽しても、すでに熱自体は屋内側に入り込んでるので効果は半減するんです。

 

 

よって昔ながらの簾(すだれ)や葦簀(よしず)はとても理にかなった日射遮蔽アイテムなのです。

 

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しかし現代の住宅にはデザイン的に合わないので、それに代わるシェードを取り付ける方が多くなりました。

 

 

このようなシェードで窓全面を覆うと効果的です。

 

 

 

窓枠に取り付けられる金具もあるので、外壁に穴を開けずに済みます。

 

個人的には耐水性のある強力両面テープが良さそうな気がしますが、いずれにせよ壁に固定するよりは強度が落ちるので注意が必要ですね。

 

 

出典:YKK AP

 

夏は実に74%もの熱が窓を介して移動するといわれています。

 

逆を言えば窓さえキッチリと対策すれば、家の快適性はかなりアップします。

 

そしてそれが省エネに繋がり、最終的には電気代削減になるのです。