パリに夏が還ってきた!
今年のパリは、6月や7月の酷暑(la canicule)のイメージがあるせいか、いまだに日本からは「パリは暑いそうですが・・・」とメッセージをいただいたりします。
でも実はここ数週間「もう夏は終わったんだ。秋なんだ・・・」と自分に言い聞かせるくらいに涼しく、寒いくらいの日もありました。
と思ったら、3週間ぶり?くらいに30度以上の夏が戻ってきました。
不思議なもので、あれだけ恋しかった夏が、30度を超えたとたんに「もう暑いのいらないし・・・」となるから人間はわがままなものです。なにせ、パリの住宅は冷房がないのです。「つけたらいいのに」と思われるかもしれませんが、たとえばわが家は1911年生まれ。冷房どころか、電気も始まったばかり。気候変動や地球温暖化も想定されていません。しかもできるだけお金を使わないフランス人は、たった数日の30度超えの日のために5万円相当もの大金は使いません。
それでも42度の史上最高気温を記録した今年のパリは、冷房購入者が増えました。特にお店はお客さんの入りに相当影響するのでいれざるをえません。いまパリの路面店にはお店の入口に据え置き型エアコンの大きな白い管を出している店が少なくありません。
これからパリのエアコン事情も変わってくるかもしれませんね。