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森の宝石・・・(夏鳥のブッポウソウ)

2024-05-09 17:31:40 | 野鳥写真

森の宝石のブッポウソウの画像・・・(新潟県十日町市の里山)

ブッポウソウの飛翔シーンの画像・・・(フライキャッチ)

ノジコの画像・・・(おまけ)

 夏季に本州北部で夏鳥として渡来し、繁殖し、冬季になると中華人民共和国南東部、フィリピン北部へ南下し越冬する。本州西部以南では越冬する個体もいるが、日本のみで繁殖する。

 日本には夏鳥として飛来し、本州、四国、九州で繁殖し、冬は東南アジアに渡る。生息域内では平地から山地まで分布し、水辺に近い森林や寺社林などに生息する

 樹洞を巣にするが、鉄橋の穴や木製の電柱、ダムに設けられた排水溝等を巣として利用することもあり、なお、木製の電柱での繁殖は西南日本が多く中部地方以北では、神社仏閣の林やブナの原生林を主要な繁殖場所としている※近年は殆んどが巣箱に営巣し、西日本の岡山県(吉備中央町)や広島県(三次市)に渡りの約80%近くが渡来しているため、東日本(長野県天竜村や栄村又新潟県十日町市松之山に少数が渡来している)では殆んど見られなくなってしまいました。※ブッポウソウの呼び込みは巣箱対応(成功しているのが、岡山吉備中央町と広島県三次市)が渡り数を増やすのに功を奏しているように聞いているため、遅いかも知れませんが、多くの巣箱をかけることが一番効果的高価かも知れない。

 寺社の森で多く見られる美しい鳥であることから、霊鳥として大切にされてきており、山梨県身延町や岐阜県美濃市などの繁殖地は、国の天然記念物に指定されている※ブッポウソウ自体が天然記念物でなく、繁殖地が天然記念物なので、よく間違えている人が散見される。※長野県中野市の十三崖も「チョウゲンボウの里」(現在はハヤブサも営巣するようになり、チョウゲンボウ達が追い出され気味です)と、複数のチョウゲンボウのつがいが子育てをしていることで知られているが、国ではありませんが県の天然記念物となっている。※同じ猛禽類でも弱肉強食の世界では自分より弱いものは全て餌食となってしまいます。

 食性は動物食で昆虫類等を等を食べるため、早朝から獲物は飛翔しながら捕食する。そのため高木の枝や谷間の上を通過する高圧線などに止まり、昆虫類を探していると思われる個体を観察することが多い。※その場合、ヒタキ類のように同じ場所から飛び立ち、捕食に成功しても失敗しても、ほぼ元の位置に帰るという行動を繰り返すことが多い。

間違えられていた鳴き声・・・(実話フクロウ目のコノハズクだった)

 森の中で夜間「ブッ・ポウ・ソウ」と聞こえ、仏・法・僧の三宝を象徴するとされた鳥の鳴き声がこの鳥の声であると信じられてきたため、この名が付けられた。しかし、実際のブッポウソウをよく観察しても「ゲッゲッゲッ」といった汚く濁った音の鳴き声しか発せず件の鳴き声を直接発することが確認できないため、声のブッポウソウの正体は長く謎とされた。結局のところ、この鳴き声の主はフクロウ目のコノハズクであり、このことが明らかになったのはラジオ放送が契機となった。※1935年(昭和10年)の話しだが、現在も「ブッポウソウ」と鳴くのかと聞かれることがあります(大笑い)。

森の宝石と言われる所以・・・(カワセミと同じ翡翠色とコバルトブルーの個体)

 個体も30cmと大きく、太陽光線が当たると個体の翡翠色が光り輝き綺麗であり、飛翔姿でも翡翠色が目立ち林の前などを横切ると、本当に「森の宝石」と言われることが分かるような野鳥です。※繁殖期前よりつがいが常に一緒にいることが多く、前述の通りフライキャッチをすると飛び出した止まり木のところへ戻るといった習性があり、何度も繰り返しています。※繁殖期にはよく鳴いているため、探鳥も容易(個体も大きく綺麗な鳥)であり、比較的見つけ易い野鳥の一つと言えるか見知れません。

渡り鳥への配慮・・・(我々バーターも我慢も必要)

 今年も渡って来てくれているので、来年も気ッと来てくれると思え事なかれ、又、野鳥達が渡ってくる理由は一つであり、子孫を残すために遠い南の国から日本まで何千キロの道程を道飛んで辿り着き、繁殖期に心にない人達により驚かされたりすると、渡り地を変更してしまうことが少なくない。※渡来した直後は静かに野鳥達に敬意を払い、渡来直後から追い掛け回すことは絶対にあってはならないため、自重も必要不可欠なのかも知れません。※東日本ではブッポウソウの個体数が激減の一歩を辿り、いままで渡り地に一羽も来なくなってしまった話は少なくありません。※東京都でも数年前まではブッポウソウの営巣場所がありましたが、残念ながら10年近く前に渡って来なくなってしまいました。

 ブッポウソウは、鳴き声が「仏法僧」(前述の通り勘違いされていた訂正後も同じ名前となっている)と聞こえることから名付けられたされ、前述の通り古くから霊長として扱われきました。又、ブッポウソウは環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されており、現在日本各地保護に向けた運動が行われているのも事実です。

 


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