野鳥と野鳥写真(観察と展示)

野鳥観察や野鳥写真展等を写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

幻の赤い鳥・・・(アカショウビン)

2024-05-10 12:38:56 | 野鳥写真

幻の赤い鳥の画像・・・(アカショウビン)

アカショウビンの画像・・・(日本海側の各地)

北の夜の帝王の画像・・・(おまけ)

シマフクロウの画像・・・(雪景色)※国の天然記念物

 種小名ははインドのコロマンデル海岸に由来する。燃えるような赤いくちばしと体全体が赤色を持つことから、火の鳥の異名を持つ。鹿児島県奄美大島の地方名ではクッカルという。※漢字の「翡翠」は本来青いカワセミを指すが、色の異なるショウビンにも熟字訓としてとして用いられている。

 日本では夏鳥として渡来し、北海道から沖縄までほぼ全国で繁殖するが渡来数は少ない。西表島は日本有数の繁殖地である。冬は東南アジアへ渡って越冬する。※日本でよく見られるカワセミ類はこのアカショウビンの他にカワセミ、ヤマセミの3種類だが、この中ではアカショウビンだけが渡り鳥である。 

 森林に生息するのが特徴で、カワセミとは違い水辺から離れた森林でもみられる。単独又は、つがいで生活する。※カワセミ等と違いホバリングはせずにもっぱら石や枝の上から獲物を狙うことが多い。

 食性は動物食。渓流に飛び込んで魚やカエル、サワガニ、水生昆虫などを捉えるが、地面のカタツムリやトカゲを捉えたり、木の幹のキリギリス、セミ、バッタを横から襲うこともある。※カワセミと同じように捕獲後は再び石や枝に戻って獲物を咥え直しく骨などを砕いてから、頭から呑み込む。※動きの大きな獲物は足場に数回叩きつけ、弱らせてから呑み込む。

 繁殖形態は卵生。巣穴は崖や、キツツキの古巣を使って営巣する。亜種アカショウビンでは、石川県で1988年にスズメバチの古巣を使った営巣記録(長野県戸隠村のペンション村の民家の軒先のスズメバチに営巣したこともある)が報告されている。亜種リュウキュウアカショウビンでは、タカサゴシロアリが樹上に作る球状の巣に穴を掘って営巣した記録されているが、石垣島と西表島で、発泡スチロール製の人工営巣木で繁殖した記録がある。※日本での産卵期は6-7月、産卵数は5個ほどである。

 オスは朝夕や曇りの日に「キョロロロー…」と尻下がりの声でさえずる。西表島などが属する沖縄県竹富町の「町の鳥」に指定されている。

 森の中を飛ぶ美しい鳥「アカショウビン」をご存知のように、飛ぶ宝石とも呼ばれるカワセミの仲間であり、アカショウビンらしい美しい鳴き声と、燃えるような赤色を全身にまとったその姿は、野鳥愛好家にとっての憧れの的の野鳥です。※赤い鳥ハンターは数多くいるが、近隣では生息していないため、550~750km(山形県・鳥取県・青森県等)も遠出をして行かないと、出会えない「幻の赤い鳥」なのです。

 野鳥カメラマンにとってのアカショウビンは、一生に一度は撮ってみたい野鳥の一つと言われており、「幻の赤い鳥」は日本海側に多く、太平洋側に生息が極端に少ないため、なかなか出会うことが出来ないので、「幻の赤い鳥」と言われる所以なのです。※近年は日本海側でもなかなか出会えなくなりつつあり、このまま温暖化が進むとその影響により、本当に会えなくなってしまうかも知れません。

伝承・・・⓵(和歌山県)※ウィキペリアからの引用

和歌山県では本種を方言名でミズヒョロと呼ぶ。中辺路町誌に「ミズヒョロと呼ぶ鳥」との記事があり、内容は以下の通りである※「果無山脈など奥地に赤く美しい鳥が雨模様の時に限ってひょろひょろと澄んだ声で鳴く。この鳥は元は娘で、母子二人、この山の峰伝いで茶屋をしていた。母が病気になり、苦しんで娘に水を汲んでくるように頼んだ。娘は小桶を持って谷に下ったが、綺麗な赤い服を着た自分の姿が水面に映っているのに見とれてしまった。気がついて水を汲んで戻ったときには母はすでに事切れていた。娘は嘆き悲しんでいつしか赤い鳥に生まれ変わった。だから普段は静かに山の中に隠れ、雨模様になるとひょろひょろと鳴き渡る」

伝承・・・②(和歌山県)※ウィキペリアからの引用

 中津編(1985年)には美山村(現日高川町での伝説として、もう少し詳細が描かれている。話の題は『みずひょうろう』となっており、母子がすんでいたのはこの話では美山村の上初湯川で、娘は素直に母の言葉を聞かない子だった。そのため明日をも知れぬ状態の母はどうしても水が飲みたくて『赤い着物を着せてあげる』から汲んできて欲しいと願う。娘は大喜びで着替えて井戸に向かい、しかし井戸に映った姿に見とれ、結局汲んで戻ったものの母はすでに死んでいた。娘は自分を恥じて泣き、とうとう井戸に飛び込んだ。そこに白い毛の神様が出てきて『お前のように言うことを聞かない子は鳥にでもなってしまえ』と言うと、娘は赤い鳥に変わり、今もこの地方の山奥で『ミズヒョロ、ミズヒョロ』と鳴いているという。

雨降り鳥・・・(アカショウビンの現地の別名)

 こんな話は各地にあるようで、新潟県十日町市松之山にもアカショウビンは「雨降り鳥」とも言われており、朝靄がまだ晴れない早朝に森の中から「キョロロロ・・・」と鳴くと、大抵その日は雨が降ったりすると言われている話(話の前後にはもっと物語があるように思われる)を現地のご年配者から聞いたことがありました。※当地には短期移住生活や旅館に泊ったり、数多く遠征していますが、寝ていると早朝にアカショウビンの鳴き声が「キョロロロ・・・」と何度も聞こえてくることがありました。  

 長年狙っていた野鳥を初撮りの際に手か震えるという人がいるが、自分は一切そんなことがなく、カメラは中2(ヤシカの二眼レフカメラ)の時から持っていたため、経験は約65年位経っているところから二十代前半には品川アイススケートリンクで、東京都の大学リーグ(義理の弟が大学日本一の法政大のキャプテンをしていた)のアイスホッケーをよく撮影に出掛けて行き、又、三十代後半には勤め先の会社がF1のスポンサー(テクニカルスポンサーでサスペンションの技術を二メーカー〈ロータスとルノー〉に提供していた)をやっていたため、鈴鹿での日本グランプリを撮影に行ったことがあったり、早い動きのある画像を考えて見れば撮り続けている。※当時は大人気ドライバー時代であり、アイルトン・セナ、シューマッハ、マンセル、プロスト等がすぐ目の前にいたが、席が近過ぎてマシーン全体(望遠レンズの選択ミス)が撮れなかったことを覚えている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿