形而上学的素領域理論では、完全調和の真空が自発的に破れることで、空間の最小単位の素領域が生まれ、その対称性を復元するためのエネルギーが素粒子であると言います。
そして素粒子は、素領域から素領域へと転移していく存在で、その素粒子の中で最も早い存在、言い換えると、素領域の中での滞在時間が最も短いのが「スカラー光子」と呼ばれる光子になります。
ここから光子は、形而上学的素領域理論の中で、時間の基準となる素粒子ともなります。
光速度不変の原理は特殊相対性理論から導かれるものですが、速度不変な光子が、素領域から素領域へと転移していく度に、チクタクと時間が刻まれていくと考えるのですね。
ところで、素粒子は完全調和の真空を保つための復元エネルギーなわけですが、このスカラー光子が素領域から別の素領域へと転移する「刹那」を時間の最小単位とすると、刹那の総体は全ての情報が含まれた記憶空間と考えることができます。全ての情報とは、過去、現在、そして場合によって未来まで含まれているということです。
そして、この記憶空間は、私たちの目の前に存在する持続空間のことでもあります。いわゆる奥行きです。
簡単な例を挙げると、目の前にリンゴがあるとして、そのリンゴをリンゴとして認識できるのは、私たちの意識が持続空間にアクセスしているからです。刹那の総体である記憶空間にアクセスしているからこそ、リンゴをリンゴとして、あるいは文字を文字として私たちは認識できるのです。
逆に、巷でいわれるように時間が左から右に流れるようなものであれば、私たちは目の前のリンゴも文字も認識することはできないでしょう。
このように時間は、流れるものではなく、瞬間である刹那が重畳して目の前に存在しているのです。そして、時間が作る重畳空間は、記憶空間もあり持続空間でもある、3次元空間とは次元の異なる空間なのです。
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