■ [ガン治療]6ミリ以上のポリープは切除推奨!
●大腸がんの早期発見の内視鏡治療
「大腸内視鏡検査でポリープが見つかり、その場で切除してもらいました」という患者さんの声をよく耳にすると思います。この大腸ポリープとは、大腸の内側の空間部分に盛り上がったものを言います。そのポリープは、「腫瘍性ポリープ」と「非腫瘍性ポリープ」とに分けられます。大腸ポリープの70%以上は腫瘍性ポリープの腺腫ですが、基本的に良性腫瘍と考えてもらって構いません。
その大腸ポリープには、どのように対処すべきでしょうか。
まず、非腫瘍性ポリープは切除する必要は基本的にありません。それは、非腫瘍だからです。では、腫瘍性ポリープの腺腫はどうでしょうか。6ミリ以上の大腸ポリープ(腫瘍性病変の腺腫)は内視鏡での切除が推奨されています。それは、6ミリ以上の腺腫は、5ミリまでの腺腫よりもガンを含んでいた率が高かったからです。だからと言って、5ミリだから絶対にガンはなかったというわけではありません。5ミリと6ミリのわずか1ミリの差は、内視鏡医の測り方でも違ってきたりもします。だから、私たち内視鏡専門医は次のような腺腫は小さくてもガンの可能性も疑われるので、切除します。
それは、
<1>「形がいびつ」
<2>「出血しやすい」
<3>「ポリープの中が詰まったように盛り上がっている」
<4>「表面がくぼんでいる」
<5>「盛り上がっているのに、真ん中がくぼんでいる」
といったポリープです。私たちは、切除をサイズだけで決めているのではなく、ポリープ(腺腫)の「模様」「色合い」「くぼみ」などで判断しています。
腫瘍性ポリープを切除しないで6ミリまで待つと判断すると、検査を受ける人は気持ち的にも内視鏡検査を毎年受けないといけなくなります。私たちがそのポリープを切除し、組織検査で「異常なし(良性)」となれば、「次の内視鏡検査は3年後です」と言ってあげられます。それが最善の対処法だと思います。
■教えて下さったのは…野中康一 先生
東京女子医科大学病院消化器内視鏡科・教授
私の父の「末期癌奇跡の完治闘病記サイト」や
「西洋医学による癌治療・検査などをまとめたサイト」への
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