〈第三項〉論で読む近代小説  ◆田中実の文学講座◆

近代小説の読みに革命を起こす〈第三項〉論とは?
あなたの世界像が壊れます!

3月の講座のこと

2024-03-20 19:28:30 | 日記
今月の講座は「芥川の自殺『白』論の行方」と題して、
先月に続き、芥川龍之介の『白』についてお話しします。

先月の『鷗外』誌に、ある親しくしていた方の追悼文を書くことで、
改めて、魂の問題、「生きることと死ぬこと」について考えました。
それは以前の拙稿「村上春樹の「神話の再創成」(『〈教室〉の中の村上春樹』2011・8
ひつじ書房)や同「近代小説の一極北―志賀直哉『城の崎にて』の深層批評」
(2012・3  教育出版)で論じてきた問題を踏まえて、
〈語り〉の問題を論じたものですが、現在、これが一般の文学研究では
徹底的に等閑視されてきたことを改めて思い知りました。

例えば、村上春樹の『タイランド』では「生きることと死ぬことは、
ある意味では等価なのです。」とあります。
こうしたことの意味をあらためて考えてみませんか。

近代小説の《神髄》を読むには、三島由紀夫の「小説とは何か」での提起は
素朴ですが必須です。
「客観的現実」を知覚のリアリズムで信じる常識、イデオロギーは
AIの時代の現代では通用しません。
志賀直哉の問題、「生きている事と死んで了つている事とは、それは両極ではなかった」、
こうした古典的名作の提起した生と死の問題こそ実は、
AIの現代の問題と田中は考えています。

共に議論しませんか。
23日の講座はそうした契機にしたいと願っています。

下記に朴木の会からのお知らせです。


3月23日(土)に、田中実文学講座を開きます。
今回のテーマは「芥川の自殺と『白』論の行方」です。
はじめて方も歓迎します。大勢の皆さんのご参加をお待ちしています。
※下記時間は日本時間である。
作品 芥川龍之介『白』、その他
講師 田中実先生(都留文科大学名誉教授)
日時 2024年3月23日(土)13:30~15:30
参加方法 zoomによるリモート
申込締切 2024年3月22日(金)19:00 まで
参加をご希望の方は、下記申込フォームから申し込んでください。
申し込まれた方には、締め切り時間後に折り返しメールでご案内します。
https://forms.office.com/r/QVbuJUvfdq
問い合わせ:dai3kou.bungaku.kyouiku@gmail.com
主催 朴木(ほおのき)の会

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