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JAPAN / A Love Story 100 Photographs by Michael Kenna

2024年04月17日 | 日記
★取材レポート★

世界的な風景写真家のマイケル・ケンナ氏の「日本」をテーマにした巡回展が、東京からスタートします。
2024年4月17日(水)から東京・代官山ヒルサイドフォーラムで開催されています。



ケンナ氏の作品は、ロンドンのビクトリア&アルバート博物館、フランス国立図書館、サンフランシスコ近代美術館、東京都写真美術館など100以上の美術館に所蔵されています。世界で最も作品がコレクションされている写真家のひとりです。



ケンナ氏が撮ると、神社の鳥居も、琵琶湖も、秋の景色も、静けさが伝わる墨絵のような写真作品となります。
自身を「恐竜のよう」と例えるケンナ氏は、デジタル全盛の現代にフィルムカメラを使用し、暗室にこもって現像まで自分で行います。
ケンナ氏の作品は正方形です。1987年からハッセルブラッドにカメラを変えて撮影を続けています。作品のサイズは2種類に決めているそうです。



ケンナ氏は自分で現像した最初のプリントを、24年の付き合いとなるアシスタントのマーク氏に送ります。
すると、マーク氏がこうしたらどうかとアドバイスをします。
試行錯誤して最終的にプリントが決まり、それを額にいれて作品が完成します。
マーク氏は、「普段はバサッと置かれている写真が、額装されてギャラリーに飾られているのは嬉しい」といいます。

(右)ケンナ氏(左)マーク氏


3つある展示室内の映像コーナーでは、三脚にハッセルブラッドを構えたケンナ氏の撮影スタイルが映し出されています。
撮影時間は「5分の時もあるし5時間の時もある」そうです。ケンナ氏は同じ場所に何度も行くのが好きで、対象物と対話をしています。
地元住民には見慣れている北海道の"普通の木"であっても、ケンナ氏は「この木と親密になったな」と感じた時、何度でもその場所に通うそうです。



「年を重ねるにしたがって知らないことが増えてくる」という作家活動50年のケンナ氏。
展示室で、ケンナ氏の写真技術とお気に入りに出会う旅から刺激を受けるでしょう。

JAPAN / A Love Story 100 Photographs by Michael Kenna
【会期】2024年4月17日(水)-5月5日(日)
【会場】代官山ヒルサイドフォーラム
(東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟)
【詳細は公式HP】https://www.peterfetterman.com/japanalovestory/

■アートツリー出版社の写真雑誌『PHOTOSAI』Vol.44に展覧会情報を掲載しています。



株式会社アートツリー出版社

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