日本はヨーロッパツアーの中継がないので、マテオ・マナセーロ、誰それ?と思う人もいるかもしれないので、書いておきます。
マナセーロはイタリア人で、マッキロイよりさらに若い年齢で注目されたヨーロッパの星でした。
最も若い年齢で、ブリティッシュアマチュアに優勝。16歳。
その年、2009年の全英オープンでは最年少記録で予選通過。予選ではトム・ワトソンとセルジオ・ガルシアと回った。
ローアマを獲り、表彰式でのマナセーロを覚えている人もいるのじゃないかと思う。まだ可愛らしい少年といった見かけだった。成績は13位タイ。
プレーオフでスチュワート・シンクがトム・ワトソンを破った年です。
翌2010年のマスターズでも最年少記録で予選通過。(マナセーロの誕生日は93年4月19日なので17歳直前の16歳だった)
成績は36位。
プロ転向して2010年のカステロ・マスターズ(スペイン)に初優勝。最後のヨーロッパツァー優勝は2013年BMW PGAチャンピョンシップだった。
17歳から20歳の間4勝。
BMW PGAチャンピョンシップ優勝時のマテオ・マナセーロ。
昔は日曜日はいつもこの鮮やかなグリーンのパンツを履いていた。
それから2014年、2015年と急激に成績が落ちていった。
この間のインタビュー記事を2つ読んだことがあるが、低迷のきっかけになった1つは、マナセーロは飛距離がなかったのでスイングを改造しようとし、スイングもゴルフも失っていったと記憶している。
それから再びマナセーロの名前が出てきたのは、2020年アルプスツァー(ヨーロッパツァーの下部ツァー、チャレンジツァーの更に下のツァー)で優勝。
去年はチャレンジツァーで2勝した。
最近のDPワールドツァーの試合で、昔よりはマナセーロの飛距離が伸びていているのを知った。
今週のスイングを見ると昔と変わっていないから、道具とボールの進歩かなと思った。
今年のスタティステイックを見ると、マナセーロの飛距離は292.52ヤード(137位)、ツァーの平均より16.94ヤード短い。
今週の試合、ジョンソン・ワールドウェアオープンは南アフリカ、少し標高が高いところにあるので、いつもよりちょっと飛ぶと、15番パー3のティーショットのことを本人が言っていた。
土曜日のマナセーロ。
日曜日は天候中断があり、最終ホールのパットは相当暗くなっていた。
最終日、マナセーロの全ショット。22分。土曜日のハイライトやこの中継でも解説者たちがマナセーロの復活を心から願っているのが分かる。10年10ヶ月ぶりの優勝。
最終組で回っているのは、ショーン・ノリス。日本ツァーでプレーしていませんでした?