KGセミナー塾長の日記 生徒との日々の生活と高校野球 個人塾型予備校を始めて、40年目になります。

初めての人は、2008年2月26日の「みんなに伝えたい話」を読んで下さい。私がこの仕事をやり続ける支えとなった話です。

田辺が大将!

2024年03月19日 | スポーツ

  春にセンバツが始まりました。毎日が日曜日になったので、テレビにかじりついています(笑)

 最近は、SNSなどでいろんな人が高校野球を語っています。そんな中には、ただ野球が強い弱いだけの発言も多くあります。しかし高校野球はそれだけでは語れないものがあると思っています。指導者もただ野球を教えるだけではなくて、その前に一人の教育者でなければなりません。教育者とは何か? それは、懸命に頑張れば、きっといいことがあると生徒たちに本気になって教えること。いや教えるというより、生徒と一緒にそれを目指していくことだと思います。

 昨日は、21世紀枠の田辺高校が出場しました。「21世紀枠、和歌山ばっかりやん!」という声も確かにあります。「21世紀枠、もういらないのでは・・・」という声もあります。だからこそ田辺高校には頑張ってもらいたかった。頑張っている公立高校の意地を見せてもらいたいのです。そんな思いでテレビを見ていました。

 相手は、秋の明治神宮大会を制した公式戦無敗の王者、星稜高校です。しかし、田辺高校の投手、素晴らしかったです。気持ちのこもったストレート。相手の打者がなかなかミートできません。公立高校の投手が甲子園でも十分に通用することを証明してくれました。いやな感じで先制点を取られましたが、すぐにタイムリーヒットで追いつきます。追加点を取られましたが、スクイズですぐに追いつきます。今年のセンバツから導入された低反発バット。確かに打球が飛びません。ひょっとすれば、これが公立高校の野球に追い風になるのかもしれません。

 「田辺が大将!」和歌山の紀三井寺球場では有名な田辺高校の応援です。田辺高校の吹奏楽部にOBが加わり、さらに地元の2つの中学の吹奏楽部の応援を加えての演奏です。最近では、SNSなどの発達で、高校野球の応援が全国的に均一された楽曲が多くかかっているような気がします。そんな中で、武田鉄矢さんの海援隊の「あんたが大将!」をモチーフにした昭和の演奏が、甲子園の満員のアルプススタンドから流れます。そのすさまじさ。まるで昨年の慶応高校のアルプスのような迫力がありました。これが高校野球です。公立高校の高校野球です。

 最終回、4番の山本君のセンターへの一撃。今年の今までの甲子園で、一番素晴らしい当たりでした。その前の打撃もきちんととらえていました。プロに行く力がある選手だと思いました。1死取られた後、連打で2塁3塁とあと一歩まで王者を追い詰めました。これが高校野球です。勝った、負けただけではなくスタンドと地域が一体になった応援。それに背中を押されて全力を出し切るる選手たち。いい試合を見せてもらいました。「田辺が大将!」最高です。

 明日は、耐久高校。予備校部OBの井原監督を応援に、甲子園に行ってこようと思っています。

 

 

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最後のOB来塾

2024年03月04日 | 

  おはようございます。最後の仕事の日が終わってから、風邪をこじらせて3日間寝込んでいました。今までの全ての疲れが一気に出てしまったような気がします。

 最後の授業は、高校2年生と和歌山大学の入試問題を行うと決めていました。なかなかいい話で読み終わった後に心がほっとします。

 閑散とした教室で片付け物をしていると、誰がが来てくれました。最初誰だか分らなかったのですが、N君でした。那賀高校野球部OBで浪人時代、アルバイトをしながら苦労に苦労を重ねて大阪市立大学に進んだKGセミナーの伝説の浪人生です。今は、税理士を目指して大阪の事務所で働いています。一番忙しいこの時期にわざわざ来てくれました。うれしかったなあ。昔のこと、仕事のこと、彼の母のことなどを話していると涙が出てきました。帰ってまた仕事に戻らないといけないみたいです。そんな時に本当にありがとうございます。この仕事をやってきて、一番最後の日に彼にもう一度会わせてくれるなんて、なんて幸せなんだと思いました。

 

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 幸せへの道

2024年02月20日 | 

 おはようございます。昨日は、この10年ほどお世話になった車のディーラーにあいさつに行ってきました。そのお店には、予備校生のOGが頑張っています。アイスティーを頂きながら少し話ができました。

 「先生、幸せになりたいって思っているうちは幸せになれないんですね。今が幸せだって思えることが幸せなんですね。」

 全くその通りです。現状をしっかり見つめて、その中で幸せをしっかりと見つけること。その能力が大切なのです。それが幸せなのです。それは受験にも当てはまります。大きな目標を掲げることは、それなりに大切なことなのですが、今の自分の力をしっかりと見つめなおすこと。現状をしっかりと見極めることが大切なのです。そうすると、次に何をしたらいいのかがわかってきます。

 彼女は、全国の営業セールスの中で、昨日トップ25に選ばれたそうです。車の営業は男性中心の世界でしたが、その壁を打ち破っています。さすがです。彼女といるとなんだかとてもいい気分になるのです。

 彼女は、お母さんが書道の先生で、彼女も達筆です。浪人時代に、

    「幸せは いつも自分の こころが 決める」

 という相田みつをの言葉を書いて、額に入れてもらいました。それがを教室にずっと掲げていました。春からは、自分の部屋にかけようと思います。

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合格通知

2024年02月13日 | 受験・学校

  おはようございます。

 まだどこも決まっていなかった予備校生に、昨日合格の通知が届きました。本当に良かったです。受験した日程がすべて合格でした。一つ合格通知が届くとまた合格通知が舞い込んできます。受験はそういうことになっています。最初の一つ、それを合格するのが一番大変なのだと思います。ほっとしたことだと思います。自分の力を認めてくれる大学があった。それがうれしいのです。次の豪華う通知が届くことを期待して待っています。おめでとう!

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ありがとうございました。2月で末で塾を閉めます。

2024年02月12日 | 

 久しぶりのブログになります。「ブログを書いていないので、体調は大丈夫ですか?」と心配してくれた方もいました。ありがとうございます。 昨年の2月に大きな教室を閉めて、同じマンションの5階で、少人数の予備校生と、高2、高3生のみでやっていました。新しい生徒は取らずに、あと2年間頑張ろうと思っていました。

 しかし、昨年8月に心筋梗塞で救急搬送されて、病室でいろいろと考えました。その結果、今年の2月いっぱいで、塾を閉めることに決めました。2年生は途中で終わってしまうので本当に申し負けなく思っています。

 1月終わりに、最後まで頑張っていた予備校生たちが、「1年間、ありがとうございました。」と言ってくれた声が、40年前からのすべての予備校生たちの言葉のように思えてなんだかこみ上げるものがありました。40年で1400人を超える予備校生に寄り添ってきました。時代も変わり、大学受験も大きく変わったりしましたが、「一所懸命に頑張れば、きっといいことがある!」それを受験を通じて身をもってわかってもらいたいというその気持ちが原動力でした。

 2月末まで、2年生をしっかりと最後まで指導していきます。40年間、この仕事をやり続けることができ、本当に私も楽しかったです。いい仕事に巡り合えて幸せでした。春からは少しゆっくりとしようと思います。時間もできます。OBの皆さん、また誘ってください。ありがとうございました。

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