戦慄の左美濃急戦!お手本のような流れる攻めで変形矢倉を瞬殺!
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ここで84歩と突いてくれば普通の横歩取りに合流するのだが、、
33金。まぁ、横歩を取られるのを嫌ってこういう変な手を指すヤツは結構いる。確かに横歩は取れないが、それ以上に形が崩れる損の方が大きい。ありがたいことこの上ない悪手だ。
さて、相手が銀を上がって棒銀を見せてきたところ。こちらはもうほぼ理想形だし、相手はこの瞬間飛車の横効きが止まった悪形だ。仕掛ける頃合いだろう。
まずはここから。同歩は同桂で金にあたる。悪形が祟った格好だ。
次はここだ。飛車の縦からの攻めに加え、今度は角の斜めのラインで攻めていく。
相手は33金と上がって力強く受けてきた。4筋から攻めていくのは難しいので、他の場所に目を向けよう。相手が全力で受けてきたらそれを認めてあげて、違うところを攻めるのが将棋のコツだ。
22歩。キツイ一撃が入った。相手は金を上がったがばっかりにこの手が生じてしまったのだ。相手の手を利用して投げる。これが攻めの基本だ。
さて、桂馬をもぎ取って優勢が明らかになったところ。手を緩めずに攻め立てていきたい。
やはり角のラインで攻めるのが急所だ。33の金をどかして、44歩を実現させたい。
25桂打。これで完全崩壊だ。同金には同桂で攻めが止まらない。仕方なく金をかわしたが、、
44歩が見事炸裂した。
次の歩成りが受からず、先手勝勢だ。
さぁ、とどめだ。
銀を打ち込む「数の攻め」が厳しい。投了もやむを得ないところだろう。
角のラインを生かした攻めが綺麗に刺さった一局だった。